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3次元グラフィックスを用いた、並列計算機システムの協調動作視覚化ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05780237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関電気通信大学

研究代表者

小池 英樹  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70234664)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード並列システム / 視覚化 / 3次元グラフィックス / Linda / 並列プログラム
研究概要

本研究の目的は,並列計算機システムの複雑な協調動作を視覚的に表し,並列アルゴリズムの分析やパフォーマンス改善を行うための視覚化ツールの開発であった.
研究は以下の手順で行った.
(1)対象言語としては並列プログラミング言語Lindaを用いた.Lindaはサーバ・クライアントモデルに基づく並列プログラミング言語で、各クライアントはサーバを通じて他のクライアントと通信を行い,並列に動作する.我々は,Lindaサーバを改造し視覚化を行うための手続きを付加した.つまり,クライアントからの通信要求が到着すると,サーバはその通信種別,通信内容,到着時間を視覚化モジュールに渡す.
(2)視覚化モジュールはSiliconGraphics社製3次元グラフィックスワークステーションIRIS Indigo-上に実現された.視覚化に3次元空間を利用することで,クライアント間関係(つまりどのプロセッサ内でどのプロセスが走っているか)をxy平面に記述しつつ,z軸を時間軸にとることで,プロセスの時間関係を同時に把握することができた.視覚化モジュールはLindaサーバから情報を受け取ると直ちに描画を行う.クライアント間の通信は線として表現される.
我々は本システムを用いて幾つかの並列プログラムの視覚化を行った結果,以下のようなことが明らかとなった.
(1)複雑な並列システムの協調動作が図として表現されるため並列プログラムに対する理解が深まる.
(2)各クライアント間の関係が容易に把握できると同時に,それらの時間変化をも理解できる.
(3)処理のボトルネックとなるプロセスの発見が容易
(4)プログラム変更後に再び視覚化を行い,前回の図と比較することでパフォーマンスの評価が可能

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高田哲司,小池英樹: "並列言語Lindaのプログラムの実行状態の視覚化" 日本ソフトウェア科学会.「インタラクティヴシステムとソフトウェアに関するワークショップ」論文集.

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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