• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オブジェクト指向ソフトウェアの複雑さに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780247
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関大阪大学

研究代表者

辻野 嘉宏  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20172009)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード複雑度尺度 / オブジェクト指向 / プログラミングスタイル / デメテルの規則
研究概要

本研究の目的は,オブジェクト指向ソフトウェアの複雑さを測定するための方法を見つけることである.オブジェクト指向ソフトウェアの複雑さの要因にはいろいろなものがあるが,オブジェクト指向ソフトウェア特有なものとしては.オブジェクト間の依存関係が挙げられる.しかしオブジェクトは動的なものであり,ソフトウェアの実行ごとに状況が変化しうるものであるので,実際には評価が困難である.従って,本研究では,オブジェクトの静的な姿であるクラスの相互依存関係に着目した.
クラスの相互依存関係については,不必要なそれを制限するよう求めたデメテルの規則(The Law of Demeter)が知られている.この規則は実際への適用例もあり,また,この規則に違反するプログラムを違反しないように変換する手法も知られている.しかし,この規則は曖昧であり,実際にもいくつかのバ-ジョンが存在している.また,適用例を検証してみても,実際への適用例ごとに規則の細部が異なっていることがわかった.本研究では,このデメテルの法則を取り上げ,正確な議論を行うための土台を構築することを試みた.まず,プログラムを静的に解析することによって得られる情報を定式化し,それらに基づいてオブジェクト指向プログラムの性質を記述するための枠組みを与えた.次にこの枠組みの上で,デメテルの規則の一つのバ-ジョン(strict version)を定式化した.また,それを用いて,オブジェクト指向プログラムがデメテルの規則を満足しているかを判定するアルゴリズムを与えた.この定式化の結果,従来より知られていた前述の変換手法がいくつかの前提の下でのみ有効であることが明らかになり,この変換手法が有効であるための十分条件を与えることができた.さらに,この枠組みの中で,いくつかのオブジェクト指向プログラムのための複雑度尺度の定式化を行った.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 黄錫炯: "オブジェクト指向プログラミングにおけるデメテル法則の定式化" 情報処理学会研究報告. Vol.94,No.6. 33-40 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi