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ホローカソード放電中プラズマ中の電場測定

研究課題

研究課題/領域番号 05780363
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 プラズマ理工学
研究機関広島電機大学

研究代表者

酒井 恒  広島電機大学, 電気工学科, 講師 (70170561)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードマルチチャンネル分光 / Heグロー放電 / ドップラー幅 / ガス温度
研究概要

今年度の研究では,マルチチャンネル検出器,イメージインテンシファイア,1m焦点距離の分光器そして拡大レンズからなる高分解マルチチャンネル分光装置を作成した。この装置の分解能を低圧水銀ランプの313nm付近の二重線を使って測定した結果,二次光の観測において,波長にして4pmの装置幅を得た。この値はHe原子の室温でのドップラー幅とほぼ等しい。従って,この装置を用いて,Heホローカソード放電中のHe原子の絶対温度を,発光線のドップラー幅から求めることができた。その結果,300Kから1000Kの温度範囲を,実験的誤差100Kで測定することができた。ホローカソード放電の陰極暗部における電場を,禁制線の分光から測定する予定であったが,感度やその他の影響のため当初の目的は果たせなかった。しかし,装置の性能および方法の有効性については十分証明できたと考えられる。この装置はパルス的なプラズマに対する瞬間測定が可能であるという利点を持っている。従って今は,レーザーアブレーションやzピンチプラズマのような高速に変化するプラズマへの適用を試みている。また今回は,ドップラー幅が支配的なグロー放電プラズマを観測したので温度測定が可能であったが,パルス的に生成するプラズマは一般に密度が高い。このようなプラズマ中の原子のローレンツ広がりを測定すれば,イオンの密度が求められる。さらに,発光線の形は電場や磁場の影響を受けて,シュタルク効果やゼーマン効果を起こす。そのため,強い電場や磁場の存在するプラズマでは,それらの測定も可能であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 酒井 恒: "高分解マルチチャンネル分光装置によるプラズマの温度測定" 広島電機大学広島自動車工業短期大学研究報告. 26. 7-13 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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