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放射線照射により生じるガスの氷中への保持を指標とした照射冷凍食品の検知

研究課題

研究課題/領域番号 05780377
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 エネルギー学一般・原子力学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

古田 雅一  大阪府立大学, 附属研究所・応用生体科学部門, 助手 (40181458)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード冷凍ムキエビ / 冷凍タラ / 冷凍カキ / ^<60>Coガンマ線照射 / Coガス / H_2ガス / 検知 / 食品照射
研究概要

市販の冷凍ムキエビ、冷凍タラ、冷凍カキ(約50g)を通気性の良いビニール袋に入れ、細かく砕いた氷と食塩と共に発泡スチロール製の容器に入れ、-20℃以下に保ちながら^<60>Coガンマ線を線量を変えて照射した。照射後、冷凍庫内で-20℃の条件下で貯蔵する。一定期間保存した試料から5g冷凍包丁(南蛮船SHC、堺)により凍ったまま切り出し、水10mlとともにガスサンプリング用バイアル(容量30ml)に入れ、電子レンジ(三菱RR-609)により加熱解凍し、ヘッドスペースガスをガスクロマトグラフィーにより分析した。種々の条件を検討した結果、冷凍エビ、冷凍タラの場合は60℃に、冷凍カキの場合は20℃に加熱し、加熱後ボルテックスミキサ-でバイアルを10秒かくはんして試料と水とを混ぜ合わせることにより、精度良くガス分析ができることがわかった。
照射試料からはH_2ガスとCOガスが検出されたが、非照射の場合、56日間保存した冷凍タラから0.018mul/gのCOガスが検出されただけで、それ以外の試料からはこれらのガスは検出されなかった。照射試料に保持されたCOガス量は肉類に比べるとばらつきが大きくなる傾向がみられたが、線量に依存して増加する傾向がみられ、1kGy以上の放射線照射では照射後少なくとも2カ月程度の検知と線量の推定が可能であった。H_2ガスは冷凍肉類に比べて長く保持されており、照射後2週間程度はH_2ガスを指標として1kGy以上の放射線照射の検知が可能であり5kGy以上の線量に限れば照射後2カ月においても検知が可能であった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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