• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メタノール自動車導入時の冬季または曇りの日における大気環境影響、光化学大気汚染の立場から

研究課題

研究課題/領域番号 05780401
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関北海道大学

研究代表者

森川 多津子  北海道大学, 工学部, 助手 (90210153)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードメタノール自動車 / ホルムアルデヒド / 窒素酸化物 / ボックスモデル
研究概要

本研究は、窒素酸化物排出量の低いメタノール自動車の導入が、大気環境におよぼす影響を、特に太陽光度の小さい条件のもとで評価しようとするものである。対象地域としては、100km^2未満の一様な都市域を考えた。気象条件としては、冬季および夏季の、晴天および曇天における評価をおこなった。ここでは、首都圏を対象とした場合のコンピュータシミュレーションによる結果について述べる。
大気中に存在するホルムアルデヒド(HCHO)濃度は、一次排出、オレフィン系炭化水素等からの生成、および反応による消滅によって決定される。夏季の晴天時においては、オレフィン系炭化水素から生成するHCHO量が多く、HCHO排出量が増加しても、オレフィンを減少させればHCHO濃度増加はしないことがわかった。特に冬期の曇天では、混合層高度も低く、一次排出の影響が非常に大きくでてしまい、HCHO濃度の増加が著しい。しかし、冬期においてはHCHO排出量と大気中のHCHO濃度はほぼ比例しており、ある程度定量的な予測が可能であると考えられた。また、それによると、メタノールバスは0.05g/km、メタノールトラックは0.036g/km以下であれば、冬期の曇天下においてもHCHO濃度レベルを上昇させることなく、メタノール自動車の導入ができるのではないかと考えられる。
また、冬季における窒素酸化物への酸化還元機構については、HCHOの影響よりも、圧倒的にバックグランドオゾンによるNOの酸化速度が大きく、メタノール自動車導入によってHCHOが増加したとしても、大きな影響を与えないことがわかった。普通貨物車およびバスのすべてをディーゼルタイプメタノール自動車に転換した場合、窒素酸化物削減効果は、冬期の晴天型で8.0%、および曇天型で8.1%となった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi