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フェライト法によるベリリウム廃液処理の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780406
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関長崎大学

研究代表者

石橋 康弘  長崎大学, 環境保全センター, 助手 (00212928)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードフェライト法 / ベリリウム / フェライトスラッジ / 廃液処理
研究概要

湿式酸化フェライト合成の実験設備を整え、各種濃度のベリリウムイオンを添加し、ベリリウム組み込みフェライトスラッジを合成し、得られたフェライトスラッジ及びろ液中のベリリウムイオン濃度を原子吸光光度計により定量した結果は、すべてのフェライトスラッジ中からベリリウムイオンが検出された。また、ろ液中のベリリウムイオンは、ベリリウムイオン添加量40mg/lまでは検出されず、ベリリウムイオン添加量90mg/l以上からはベリリウムイオンが検出された。
得られたベリリウム組み込みフェライトスラッジの格子定数を精密定量した結果は、ベリリウムイオン添加量40mg/lまでは格子定数は減少し、その後は増加し一定となった。
得られたベリリウム組み込みフェライトの電子顕微鏡観察結果は、ベリリウムイオン添加量が増加するにつれて結晶の大きさが小さくなっているのが観察された。これはイオン半径の小さいベリリウムイオンが格子中に取り込まれたことによって結晶が小さくなったためと考えられる。
得られたフェライトスラッジの飽和磁化sigmaはほぼ60(emu/g)以上であり、安定なフェライトスラッジであるといえる。
以上の結果より、今回の条件においては、ベリリウムの固溶領域は40mg/l程度までであり、固溶体として安定していることがわかった。またベリリウム含有廃液の処理法としてフェライト法が利用でき、処理後発生するスラッジも有効利用できる可能性があることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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