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酵母の糸を用いたras様GTP結合蛋白質の制御因子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 05780454
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関東京大学

研究代表者

松井 泰  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50229407)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード情報伝達 / GTP結合蛋白質 / RAS
研究概要

rasガン遺伝子産物及びそのスーパーファミリー(低分子量G蛋白質)は、種々の制御因子(GDS,GDI,GAP等)により、活性を制御されることにより生体内のいろいろな反応をコントロールしている。GDIは、低分子量G蛋白質のGDP解離を抑制する因子として精製単離されたことより、低分子量G蛋白質のGTP結合型である活性型への変換を阻害する負の制御因子の可能性が考えられる。一方、活性型とGAPとの相互作用を阻害する因子としても同定され、正の制御因子である可能性も、考えられる。動物細胞より取得したGDIを酵母細胞内で発現させる系を確立し、in vivoにおける作用を酵母細胞をモデルに解析した。酵母細胞内で動物細胞のrhoGDIを発現させると生育に関して負に働き、細胞は、芽を出せずに丸く大きくなり、生育できなくなる。この表現形を抑制する変異株を取得した。優性変異株が単離され、原因遺伝子を同定し相当する変異は、低分子量G蛋白質をコードするCDC42であることを明らかとした。この変異は、動物細胞のrhoGDIを発現していないと致死となる変異株であり、GDIの発現を止めると細胞は、芽を多数同時に出し生育できなくなる。また、変異部位を同定したところ、CDC42蛋白質のGTPaseドメインの中に存在した。rasなどの低分子量G蛋白質のこれに相当する変異は、GTPase活性を落とすため、低分子量G蛋白質を活性型に留める優性変異に該当する。これらのことより、GDIは、酵母細胞内でCDC42蛋白質に主に働き、CDC42蛋白質の活性を阻害することにより酵母の生育を抑圧していることが示された。したがって、動物細胞のrhoGDIは、酵母細胞内において、低分子量G蛋白質を負に調節する機能を持つことが、明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Shirayama: "Isolation of CDC25 family gene,MSI2/LTE1,as a multicopy suppresor of iral" Yeast. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shirayama: "MSI3,a multicopy suppressor of mutants hyperactivated in the RAS-cAMP pathway,encodes a novel HSP70 protein of Saccharomyces cerevisiae" Mol.Gen.Genet. 240. 323-332 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yoko-o: "The putative phosphoinositide-specific phospholipase C gene,PLC1,of the yeast Saccharomyces cerevisiae is important for cell growth" Proc.Natl.Acad.Sci. 90. 1804-1808 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Toh-e: "Three yeast genes,PIR1,PIR2 and PIR3,containing internal tandem repeats,are related to each other,and PIR1 and PIR2 are required for tolerance to heat shock" Yeast. 9. 481-494 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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