• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウニ卵でサイクリン非依存的に活性化される卵成熟促進因子の分子的機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05780535
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

塔筋 弘章  鹿児島大学, 理学部, 助手 (60237047)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードカリキュリンA / cdc2 / サイクリン / ヒストンH1キナーゼ / MPF
研究概要

細胞分裂周期におけるプロテインホスファターゼの役割は、今までの数多くの研究により明らかにされつつあります。報告者は以前、プロテインホスファターゼ1型及び2A型の阻害剤であるカリキュリンAによって、ウニ未受精卵に分裂溝様の構造が誘導されること、そして同時にヒストンH1キナーゼ活性の上昇と、染色体の凝縮が引き起されることを報告しました。このヒストンH1キナーゼ活性はタンパク質合成阻害剤であるエメチンによって低下がみられないことから、通常のサイクリンB合成依存的に活性が上昇するMPFによるものではないことが示唆されました。今回、カリキュリンAで処理したウニ卵を一定時間ごとにホモジナイズし、その抽出液の内、p9^<CKShs2>ビーズに結合するフラクション(MPFフラクション)を得、それを電気泳動した後にウエスタンブロット法を用いて調べたところ、MPFの構成成分の内、p34^<cdc2>は正常にみられたものの、サイクリンBは検出されませんでした。また、in vitroの系で[delta-^<32>P]-ATPを用いて、卵より抽出したMPFフラクションのヒストンH1キナーゼ活性を調べたところ、卵全体のヒストンH1キナーゼ活性に比べてかなり低い値を示すということが判明しました。なお、通常の細胞周期に伴うヒストンH1キナーゼ活性は大部分がMPFフラクションに存在しました。加えて、cdc2キナーゼの阻害剤であるブチロラクトンIは、このカリキュリンAによる染色体凝縮を阻害しませんでした。これらのことからカリキュリンAは、MPF活性を上昇させないで、別の径路によりヒストンH1キナーゼ活性を上昇させ、染色体凝縮を誘導している可能性が高いと考えられます。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi