• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

キメラマウスを用いた中枢神経系・細胞系譜の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05780572
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関理化学研究所

研究代表者

吉木 淳  理化学研究所, 真核生物研究室, 研究員 (40212310)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードキメラマウス / 系統特異的抗原 / 大脳皮質 / 神経細胞 / グリア細胞 / GFAP
研究概要

(1)C3H系統とBALB/c系統のキメラマウスを作成し、その胎生期及び生後の神経系組織におけるキメリズムをC3H系統特異的抗原(CSA)に対する抗体で免疫染色することによってC3H系統由来細胞の分布の観点から調べた。その結果、発生期大脳皮質のマトリックス細胞層ではCSA陽性細胞が脳室に対して垂直なカラム状の集団を形成していた。移動層、cortical plateにおいてはこれらマトリックス細胞層に存在するカラムの延長線上にCSA陽性細胞が配列している例と移動層で分岐している例の両方が観察された。cortical plateにおけるCSA陽性神経細胞は、マトリックス細胞層で見られた様な明瞭な集団を形成していなかった。さらに、生後のキメラマウス大脳皮質においては、CSA陽性細胞と陰性細胞がカラム状に配列していなかった。以上の観察所見を総合すると、クローナルなマトリックス細胞集団から生み出された神経細胞は常に脳室面に垂直な方向に移動するとは限らず、水平方向の移動を経て大脳皮質の異なる領域に移動する場合のある事が示唆された。
(2)C3HとBALB/cの胎生14日の終細胞より細胞を解離・混合して培養皿にまき、経時的に固定して観察した。培養1日目から直径50から数百ミクロンの細胞集塊の形成が観察された。これら細胞塊をMAP2に対する抗体(神経細胞のマーカー)とGFAPに対する抗体(グリア細胞のマーカー)により免疫染色して、共焦点レーザー顕微鏡により観察したところ、表層にMAP2陽性細胞、中心および内層にGFAP陽性細胞が分布していた。以上の結果からこの培養系では、生体内における細胞系譜、分化段階、空間的配置を反映して細胞の再凝集がおこること、特にグリア細胞におけるGFAPの発現促進がおこることが示された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi