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脳内における斑点小体と性ステロイド受容体との関係

研究課題

研究課題/領域番号 05780574
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関近畿大学

研究代表者

篠田 晃  近畿大学, 医学部, 講師 (40192108)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード斑点小体 / エストロジェン / エストロジェンレセプター / アロマテ-ス / 神経細胞封入体 / 内側視索前野 / 分界条床核 / 内側扁桃体
研究概要

ラット脳内で発見された神経細胞封入体、"斑点小体stimoid body"は、アロマテ-ス関連抗原PAX抗体でラベルされ、内側視索前野を中心にした視床下部や内側扁桃体といった生殖機能に関連するエストロゲン結合・受容部位に広く特異的に存在している事が報告されている。本研究課題は、ラットの内側視索前野、分界条床核主核、内側扁桃体核後背側部においてPAX抗体とエストロゲン受容体抗体を用いた免疫組織化学により、実際に斑点小体とエストロゲン受容体とが同一神経細胞内に共存するかどうか、また存在するとすればどの程度の共存率であるのかを、光学顕微鏡・電子顕微鏡観察により明らかにする目的で遂行された。
光学顕微鏡レベルにおける両抗体を用いた二重染色による解析では、PAX陽性の斑点小体を持つニューロンの75-84%にエストロゲンレセプターが共存しており、エストロゲンレセプターを持つニューロンの75-78%に斑点小体が共存するという結果が得られた。免疫電顕法による解析では、斑点小体を持つニューロンの70-80%が斑点小体を共存させているという結果が得られた。これらの結果より、少なくとも内側視索前野、分界条床核主核、内側扁桃体核後背側部においては、斑点小体とエストロゲンレセプターのかなりの部分が共存している事が明らかにされた。この事から、エストロゲンのニューロン下での受容体作用メカニズムの中で、斑点小体とエストロゲンレセプターは、お互いに密接に機能的関わりあいを持っている事が強く示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Nagano and K.Shinoda: "Coexistence of the stigmoid body and estrogen receptor in some neuronal groups involved in rat reproductive functions." Brain Research. 634. 296-304 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shinoda et al.: "Neuronal aromatase expression in preoptic,strial and amygdaloid regions during late prenatal and early postmatal development in the rat." The Journal of Comparative Neurology. (未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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