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がん遺伝子mycの神経細胞分化への関与の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05780607
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経科学一般
研究機関東海大学

研究代表者

堀越 哲郎  東海大学, 開発工学部, 助手 (80157081)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードmyc遺伝子 / がん遺伝子 / 最初期遺伝子 / in situ hybrization / 神経分化 / PI代謝回転 / ラット小脳
研究概要

本研究は、がん遺伝子そして最初期遺伝子の一種であるmyc遺伝子が神経細胞の分化にどう関与しているのかを調べる目的で、発生中のラット小脳を用いて神経細胞の発生・分化時のmyc遺伝子発現を調べ以下の結果を得た。1.非ラジオアイソトープ的にラベルしたRNAプローブでc-mycおよびN-myc mRNAのinsitu hybridizationが可能になった。2.c-mycおよびN-mycの発現時期、発現している細胞の種類を比較したが、両者に発現パターンの差は見られなかった。なお、プローブは各々のmRNAの特異的領域に対するものであり、競合実験によっても互いに干渉しないことを確かめている。3.myc遺伝子の発現は神経細胞が分化して移動したりシナプスを形成していると考えられる時期に強いことがわかった。これを免疫組織化学的及び生化学的に測定したPI代謝回転とを比較してみると、生後15日までの発生段階ではmyc遺伝子が多く発現している細胞でPI代謝回転も活発であると考えられる結果が得られた。これは神経細胞の分化の際にPI代謝回転によりmyc遺伝子の発現が制御されているという可能性を示唆しているものと考えられる。ただし成熟ラット小脳で見られたプルキンエ細胞の一部に抗PIP_2染色が強く出ることとmyc発現パターンが一致しないなどの点もあり、PI代謝回転とmyc発現が単純に対応しているとは考えにくく、今後さらに研究が必要である。4.当初の計画ではPCR法を利用して細胞レベルでmyc発現量を測定する予定であったが、これはラジオアイソトープ使用の制限等から、現在のところ可能になっていない。しかし、銀染色により高感度なPCR産物の検出が可能になってきたので、今後はデンシトメトリーと組み合わせることにより定量化が可能になるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Takahasi,S.Toyoshima,A.Miyazawa,T.Horikoshi and T.yoshioka: "Regulation of c-MYC protein expression in the developing rat cerebellum by phosphoinositide turnover" Biochemical and Biophysical Research Communications. 197. 278-286 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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