研究課題/領域番号 |
05780611
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
小林 吉史 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70225556)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | セロトニン / コレラトコイシンB- / 免疫組織化学 / 背側被蓋野 / 橋延髄網様体 |
研究概要 |
1)脳幹網様体のセロトニン線維 セロトニン線維は網目状構造をとり脳幹内に分布した。とくに網様体細胞に投射するセロトニン線維の直径は約0.5-1.0mumであり、その上に直径0.5-2.0mum の varicosityが数珠状に数多くつながっていた。セロトニン含有線維は四丘体、黒質、脚間核、三叉神経運動核、顔面神経核、迷走神経背側核、疑核、孤束核、舌下神経核、下オイ-ブ核に密に分布した。網様体ではとくに背側部で密であり、中脳、橋、延髄網様体では尾側部の方が吻側部より密になる傾向を認めた。 2)セトロニン線維の網様体神経細胞への投射様式 中脳、橋、延随に存在する網様体細胞の細胞体および近位の樹状突起を取り囲むようにセトロニン線維の数珠状のvaricosityが多数同定できた。varicosityと細胞体、樹状突起はclose appositionを形成していた。網様体細胞はその直径が30-50mumであり、細胞体の大きさによるセトロニン線維の支配様式には差を認めなかった。また中脳、橋、延髄網様体の部位別でvaricosityの局在様式にも明らかな差を認めなかった。 またこれらの線維の起始細胞の局在は二重標識法を用いた研究で、セロトニンを含有し軸索を脳幹網様体に投射する細胞群は橋背側被蓋野に限局して両側性に存在することが解明できた。中脳網様体、橋網様態、延髄網様態に投射するセロトニン含有細胞はそれぞれ橋背側被蓋野の吻側部から尾側部にかけて存在する傾向を認めた。
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