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体内埋込み型モータ駆動人工心臓システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780641
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関北海道大学

研究代表者

岡本 英治  北海道大学, 工学部, 助手 (30240633)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード人工臓器 / 人工心臓 / 補助人工心臓 / モータ駆動型人工心臓 / 体内埋込み型 / 心臓移植 / 組織温度 / 有限要素法
研究概要

1.開発を行ってきたモータ駆動補助人工心臓を羊2頭(体重81.5kg & 91kg)に埋め込み急性動物実験を行い,モータ駆動補助人工心臓の解剖学的適合性と,人工心臓駆動による発熱と周囲組織温度の変化について検討した。
解剖学的には,2例とも左心房-下降大動脈間にモータ駆動補助人工心臓を装着し,腹部皮下に作った空間に補助人工心臓を埋め込み駆動できることを確認した。
温度上昇に関しては,熱伝導率の低い皮下脂肪中に埋め込こんで駆動した場合,人工心臓アクチュエータの損失5.2Wattsに対し,アクチュエータ表面温度41℃,アクチュエータに近接した脂肪組織で39.5℃であった.また,皮下脂肪と皮膚を剥離して作った空間に埋め込んだ場合は,皮膚血流の増加に伴う冷却作用により,アクチュエータの損失5.4Wattsに対し,アクチュエータ表面温度は39.2℃となった.2例の実験結果より,モータ駆動補助人工心臓の発熱による周囲組織温度の上昇は,生体組織に悪影響を及ぼすと報告されている42℃以下であり,生体に対し安全圏内であることを確認した.
2.上記の皮下脂肪中にモータ駆動補助人工心臓を埋め込み駆動した急性動物実験をモデル化し,人工心臓周囲生体組織中の温度分布を有限要素法による熱伝導解析により算出した(節点数3660,要素数2614).その結果,1)血液ポンプ内の血液による放熱効果が少なく,大部分の熱はアクチュエータ表面から体表面方向に放熱されること,2)アクチュエータ表面に局所的に42℃以上のheat spotの存在が示唆されたこと,3)アクチュエータの損失が7Watts以上になるとアクチュエータ表面温度が42℃以上になる可能性があること,の以上3点が明かとなり,今後のモータ駆動補助人工心臓の改良を進める上で有益な情報を取得することができた.

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] E. Okamoto: "Endurance of a motor-driven assist pump" Artificial Heart. 4. 89-92 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 岡本英治: "モータ駆動補助人工心臓の耐久性の検討" 人工臓器. 22. 581-586 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 三田村好矩: "モータ駆動拍動性人工心臓のエネルギー効率" 電気学会マグネティクス・リニアドライブ合同研究会資料. MAG-93-38 LD-93-8. 69-74 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 三田村好矩: "モータ駆動人工心臓の温度上昇" 電気学会マグネティクス・リニアドライブ合同研究会資料. MAG-93-211 LD-93-75. 21-26 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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