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生物活性型骨セメント(alpha-TCP/DCPD)の使用に関する組織学、生体工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05780651
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関北里大学

研究代表者

蛯原 有男  北里大学, 医学部, 助手 (70213577)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードalpha-TCP / 骨セメント / 骨のリモデリング / 人工関節
研究概要

ウサギ大腿骨にalpha-TCPとDCPDの混合物をコハク酸ナトリウム水溶液にて練和した骨セメントを充填し、骨界面における組織形態学的変化をPMMAを対照にして比較検討した。それぞれ3週、3カ月、6カ月モデルを作り、これを観察した。軟X線像ではalpha-TCPにおいては3週では皮質骨とセメント間には間隙を認めないが、3カ月ではそれが認められるようになり、6カ月では更に増大している。長径方向の増加は著名なものは認めなかったが、周囲径が増大して太くなっているのが分かった。PMMAではそのセメント像ははっきりしないが、alpha-TCP同様、観察期間が長くなるほどその周囲径が増大していた。次にH/E染色、及びVillanueva染色を用いて観察した。まず、3週ではPMMA、alpha-TCPともに骨との界面に目立った変化はなく、いずれも骨皮質と接しており、蛍光顕微鏡によるTC像もびまん的であり、特に変化を認めなかった。3カ月のH/E標本では、皮質内側のハヴァース管が拡大し、髄腔化を疑わせる部位が認められた。セメントに接する面ではosteoidの増生が見られた。TC二重増がその髄腔化した部分に認められ、旺盛で活発な骨のリモデリングが伺われた。alpha-TCPと骨皮質界面では一部のalpha-TCPが骨に置換されているのがわかり、PMMAにおいても同様に活発なリモデリングを認められ、髄腔の拡大が見られた。6カ月では、alpha-TCPではそのセメント表面に沿って髄腔化が起こり、間隙が生じていた。新生された髄腔の中には血管の侵入が認められた。PMMAでは皮質内側で髄腔化したハヴァース系が連結して空洞化し、セメント、髄腔、皮質の三層様構造を示すものもあった。蛍光観察では、双方とも界面を中心にTC像が見られた。髄腔化した部分がある程度安定したためか、リモデリングの活発さは少し低くなったような所見が認められた。以上をまとめると、(1)alpha-TCP及びPMMA両者とも同様に新たな骨髄腔を生じ、その骨周囲径は拡大していた。(2)3週では、その界面において特に、変化は見られなかったが、3カ月で皮質内側のハヴァース管の拡大が見られ、6カ月でさらに拡大し、隣接するハヴァース管同士が連結してセメントと皮質間に新たな骨髄腔が形成されていた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Morita: "Progression of osee oporosis in cancellous bone depending on trabecular stracture" ANN.BIOMED.ENG.(in printing). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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