• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オリゴペプチドで修飾した医用高分子材料の設計と機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 05780657
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医用生体工学・生体材料学
研究機関大阪工業大学

研究代表者

平野 義明  大阪工業大学, 工学部, 助手 (80247874)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードRGDS / poly(RGDS) / YIGSR / 合成高分子-RGDS複合体 / コンホターション解析 / 分子力場 / 細胞接着性
研究概要

細胞接着性オノゴペプチドRGDSを合成し、元素分析、アミノ酸分析により合成されていることを確認した。その後、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体RGDS複合体、(RGDS)_4,(RGDS)_8,(RGDS)_nおよび[(RGDS)_8K_4K_2KG]の調製を行った。(RGDS)_nについては、重合度の解析をGPCで行ったところ、平均重合度n=12〜15程度であった。
これらのサンプルを用いて、細胞接着阻害実験を行った結果、(RGDS)_nは、RGDSと比較すると初期の段階から顕著な阻害効果が見られ、3時間後には、約90%の細胞に接着阻害が観察された。オリゴペプチドの繰り返し数が長くなるにつれて活性は、増大傾向にある。培養3時間後においてn=8とn=12〜15の間には、かなりの活性差が見られるが、その原因としては、重合度(分子量)がかなり支配的だと考えられる。以上のことを考慮すると、高い接着活性を発揮させるには、(RGDS)_nの重合度は、最低n=12以上必要だと考えられる。また、(RGDS)_8K_4K_4KG,(RGDS)_4K_2KG,を用いて細胞接着阻害実験を行った結果、先と同様に接着活性の分子量依存性が明らかになった。
RGDSの最安定構造を分子力場法をもちいて推測した所、(Arg)NH・・・CO(Ser),(Arg)CO・・・NH(Asp),(Asp)C^<delta>O・・・HO(Ser)の3ケ所の水素結合により安定化されておりArg-Gly部分で折れ曲がり構造を形成している。さらに、RGDS分子の水溶液中でのNMR測定を行いC-H,N-HプロトンおよびNOEスペクトルを観察し、得られた情報から原子間距離を考慮して、水溶液中で最も存在確立が高いと思われるコンホメーションを推定した。その結果、Arg,Asp,Serの各アミノ酸側鎖は、同一方向を向いており、この様な側鎖の配向が細胞接着レセプターの認識を促しているものと考えられる。以上のことが今年度の研究より明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshiaki Hirano: "Synthesis and Evaluation of Cell-attachment Actiuity of RGDS-related Molecules" Polymer Preprints,Japan. 42. 3229-3231 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi