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人の脳活動の左右非対称性と入眠現象-認知の変容を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 05801014
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関神戸親和女子大学

研究代表者

広重 佳治  神戸親和女子大学, 文学部, 教授 (80140416)

研究分担者 保野 孝弘  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (80238766)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード入眠期 / 脳波の非対称性 / alpha波 / 夢見 / 認知の行動的計測 / 時間知覚
研究概要

本研究は,脳波の頭皮上電位分布の非対称性と認知の変容の点から入眠期(覚醒・睡眠の移行)の解明を試みた萌芽的な実験研究である。30名の被験者が参加し,90回余りの記録を両大学で実施した。脳波の非対称性については,当初計画したシグナルプロセッサDP1200は資料の収集に技術的制約が大きいことが判明したため,新たに脳波マッピングプログラムATMAPを組み込んだコンピュータシステムにより16チャネル脳波のalpha帯域パワの資料を収集・分析した。認知については,脳波の非対称性との対応づけを実時間上で試みる目的から,時間知覚の行動的変容の計測を夢見など主観的体験の聴取に加えた。その手続きは,被験者に各自の主観的な1秒の時間感覚を保持して手の親指を連続10回押すリズム運動を左右の手を交替しつつ反復させた。手の運動は荷重スイッチシステムの感圧センサでとらえアナログ出力し,脳波と同時記録した。感圧センサは40gの初期圧で10gの加圧増分に対しほぼ直線的に応答する特性を備えていた。入眠期脳波の非対称性はalpha波帯域パワの左右差と前後差,及びそれらを各部位のパワで基準化した非対称係数により評価した。非対称係数は被験者間の比較において左右差・前後差パワよりも優れ,右脳パワの低下と前頭領域パワの増加を入眠期の低パワ量の下でも十分に反映することを確認した。認知については,主に行動変数の資料を分析した。入眠期の手の1秒リズム運動は脳波像の変化と対応する誤反応を特徴とした。加圧量の不安定化・低下と部分的な脱落反応,これに続く過剰・過少反応と左右の手の交替不全はalpha波の断続あるいはtheta波出現の延長に応じて顕著となり、頭頂部鋭波の出現に伴いリズム運動は停止した。K複合に速波が伴うと、利き手優位の反応が一時的に回復した。本研究で実施した認知の行動的計測は脳波の非対称性との関連を調べる新しい方法論的な可能性を提起している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 広重,佳治: "入眠期脳波におけるalpha波非対称の変動性(3)" 第12回日本生理心理学会学術大会予稿集. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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