• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

聴覚障害児における情報処理様式の個人差に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05801018
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関広島大学

研究代表者

谷本 忠明  広島大学, 学校教育学部, 助教授 (90144790)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード聴覚障害児 / ストループテスト / 情報処理様式 / 視覚的情報 / 選択的処理
研究概要

聴覚障害児(聾学校児童3〜6年35名)を対象に、視覚的刺激の持つ形態的情報と音韻的情報に対する処理様式について、ストループテストの干渉度(反応時間差)を指標として実験的に検討した。聴覚障害児の干渉度と言語発達との関連を検討するため、聴力レベル、発語明瞭度、語音聴取能力、読話能力との相関を求めた。さらに、干渉度と文字に対する処理様式との関連を検討するために平仮名文字およびカタカナ文字の音の異同判断課題を実施し、反応時間を求めた。後者については、健聴児童および大学生との比較検討も行った。
ストループ干渉度については、聴覚障害児と健聴児との間に有意な差は見られなかった。しかし、分布をみると聴覚障害児には健聴児よりも干渉度の小さい者、および干渉度の大きい者がいることが示された。干渉度と前述の言語発達の各測度との相関に一定の傾向は認められなかった。さらに、仮名文字の異同判断に要する時間は干渉度との間に有意な正の相関がみられた。このことから、ストループ干渉度は音韻的な情報処理傾向の強さを示すものというよりも、視覚的情報に対して、形態的な処理と音韻的な処理との間での選択のしやすさを表す指標であることが示唆された。これにより、聴覚障害児については通常のストループ干渉だけでなく、いわゆる逆ストループ刊渉についても検討する必要性が示された。。このことを検討するために、さらに聴覚障害児童(3〜5年28名)を対象として、ストループ干渉と逆ストループ干渉との関係、およびそうした干渉度と、文字情報と図形情報とが競合する視覚的刺激を処理する時間との関係について検討した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi