研究課題/領域番号 |
05805010
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
新津 靖 東京電機大学, 工学部, 助教授 (70143659)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 実験応力解析 / 光弾性実験法 / 三次元応力解析 / 接着接合 / 残留応力 / 応力分布計測 / 接着 / 光弾性実験 / 三次元応力 / 光弾性変調器 |
研究概要 |
平成5年度および平成6年度の研究により、高精度複屈折装置を試作し、さらに、これに1/4波長板,ロックインアンプを加えることで、透過光の変調周波数成分とその倍の高調波成分を測れるように改良した。これにより主応力差と主応力方向を同時に計測できるようになった。また、装置の計測制御をかなりの部分をコンピュータにより自動化した。これにより、多数の点の応力を正確に求めることができるようになった。また、この装置と方法により、従来は不可能であった接着層内の残留応力の三次元的構造の二次元投影分布を実験的に求めることができた。しかし、当初予定した三次元応力場の実験解析的解法は困難なことがわかった。これは、接着層内で小さい値である厚さ方向の応力が無視できない(正確には微分値が無視できない)ことが判明したためである。しかし、エポキシ樹脂で接着されたガラス板の接着層内の残留応力(三次元応力の二次元投影)を0.1mmの空間分解能で測定できるようになり、実験装置や測定方法では十分な進歩がみられた。また、三次元応力解析についても有限要素法を利用した逆問題解析の可能性があり、今後はこの方法について研究を進めていく方針である。平成6年度においては、せん断応力差積分法による応力解析を実験結果に適用した。また、三次元有限要素法によるモデル応力解析コードを試作した。具体的には、負荷を受ける円孔および切り欠きを有する板について有限要素法による三次元モデル解析を行い、本研究による計測結果をもとにした実験応力解析により得られた二次元応力分布と比較した結果、非常によい一致がみられた。
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