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天然型アブシジン酸がアブラナ科野菜の貯蔵器官における糖蓄積と肥大生長に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 05806003
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関山形大学

研究代表者

西澤 隆  山形大学, 農学部, 助教授 (10208176)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアブシジン酸 / 炭水化物 / 抽だい / 肥大生長 / ハツカダイコン
研究概要

天然型アブシジン酸(以下S-ABAと記す)が、アブラナ科根菜類の栄養生長、特に根の肥大生長に及ぼす影響について調べ、以下の知見を得た。
1.アブラナ科根菜類の催芽種子に50ppm程度までのS-ABAを処理してから低温処理した場合、発芽が大きく制御された。
2.ハツカダイコンの子葉期の幼植物体に1〜100ppmのS-ABA溶液を散布して育てた場合、肥大部に新鮮重は、処理濃度が高くなるにつれて減少する傾向を示した。しかし、同時に肥大部の縦軸方向への生長が抑制され、横軸方向への伸長生長が促進された結果、肥大部の縦径と横径の比は対照区の0.6に対してS-ABA1及び100ppm区では0.8と、より球形に近づくことが明らかとなった。また、この時の肥大部の可溶性糖濃度は、グルコース、フルクトース、スクロースとも処理間で有意差が認められなかった。したがって、S-ABA処理によって大きく品質低下を招くことなく、ハツカダイコンの肥大部をより球形に生育させることができるものと期待された。
3.S-ABAは天然の植物組織中に存在する植物ホルモンであるため、人体に与える害は通常の農薬に比べ低いものと考えられる。本実験で、S-ABA処理によりアブラナ科根菜類の抽だいを抑制できたことから、今後は実際栽培における品種選択性を拡大できると期待される。また、ハツカダイコンのように肥大部が球形に肥大することを求められる根菜類では、適度な処理技術の開発により、品質低下を招かずに形状の改善が可能であると期待される。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 西沢隆他共著: "新植物生理学大要" 養賢堂(印刷中), (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishizawa T.et al.: "New plant physiology" Youkendo Co.Ltd.(In press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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