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砂防ダムを利用した水質環境の改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05806022
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関岐阜大学

研究代表者

木村 正信  岐阜大学, 農学部, 助教授 (30108063)

研究分担者 土屋 智  静岡大学, 農学部, 助教授 (60197720)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードSS濃度 / スクリーンダム / DO濃度 / ばっ気効果
研究概要

1.透過型砂防ダムが流水の懸濁物質(SS)濃度に及ぼす影響
岐阜県の根尾川上流に施工された砂防ダム群の中から、満砂状態である3基の透過型ダムを対象に、ダム堆砂面上での流水とダムのスクリーン部分を透過した水のSS値を計6ヶ所で定期的に測定し、SS濃度差を求めた。その結果、ダム堆砂面上での流水とダムの透過水のSS値を比較すると、7〜98%k濃度差が認められた。ダム堆砂域でのSS値が高い場合、ダム透過水のSS値の減少率は高く、80%以上を示した。各ダムを比較すると、下流のダムほど減少率が高くなる傾向を示した。なお、流量、流速とSS濃度の間には明瞭な相関は認められなかった。
2.流路工区間における落差工が流水の溶存酸素(DO)濃度に及ぼす影響
岐阜県多治見市を流れる市之倉川に設置された8基の落差工を対象に、落差工の上下流でのDO濃度の差異を半月に1度の割合で調べ、酸素供給に関する落差工の影響を考察した。緩勾配の流路工区間では工場排水や家庭廃水が途中で流入するために、水中のDO濃度は流下過程で徐々に減少するが、落差工の越流する際に再び増加することが明らかになり、調査域の最下端で最大値を示した。落差工1箇所当たりの増加率は最大で25%であったが、大部分は10%未満であった。季節的には水温が上昇し、水中植物の光合成作用が活発になる夏季において、落差工の越流する際の増加が顕著であった。DO増加率は落差工の形状と密接に関連し、落下部分がプール状では落差の違いにかかわらず、増加率は2〜4%でほぼ一定の値を示したが、落下部分がコンクリートの「叩き」状を呈する箇所では、落差に比例して増加率の上昇する傾向が認められた。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2017-03-24  

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