研究課題/領域番号 |
05806024
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
岡山 隆之 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70134799)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 古紙 / 脱インキ / フローテーション / 白色度 / トナー / 酸素アルカリ処理 / 酵素アルカリ処理 |
研究概要 |
(1)紙表面へのトナーの定着について 紙表面に対するトナー中のバインダ樹脂の定着性を評価するために、加熱圧着による簡単な定着強さの測定を行った。紙と樹脂界面における定着強さはサイズ処理によって大きく影響された。アルキルケテンダイマー添加量が増加すると、定着強さは一旦増加するが、その後大きく減少した。トナーの定着強さは、二液法による接触角の測定から算出された紙の表面自由エネルギー、特にその分散力成分の変化によく対応していた。 (2)酸素アルカリ処理を用いたトナー印刷古紙の脱インキ トナー印刷古紙の脱インキのために酸素アルカリ処理の検討を行った。70℃で酸素アルカリ処理を行うと、従来のフローテーション法に比べて高い脱インキ率を示した。また、酸素アルカリ処理によって白色度82以上、脱インキ率96%以上のパルプが得られた。さらに、肉眼で識別できる直径60μm以上のインキ粒子は、酸素アルカリ脱インキ処理によってかなり除去された。 (3)トナー印刷古紙の乾式離解処理 洗浄やフローテーションのような従来の脱インキ処理は、斑点のないパルプを再生することに対して十分な方法ではない。乾燥状態のままトナー印刷古紙を解繊するために実験用粉砕機「ターボミル」を用いた。その結果、解繊したパルプ中のトナーは、約40μmの微細粒子にまで粉砕された。しかし、引張強さ、引裂き強さ、耐折強さなどの紙の強度が乾式離解処理によってかなり低下した。
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