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血管平滑筋の薬物興奮-収縮連関機構における膜電位依存性制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05807004
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関九州大学

研究代表者

伊藤 猛雄  九州大学, 医学部, 講師 (70159888)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード血管平滑筋 / 薬物興奮-収縮連関 / カルシウム遊離 / イノシトール1,4,5-3リン酸 / 膜過分極 / K^+-チャネル開口薬
研究概要

ウサギ腸間膜動脈平滑筋を用いて、K-channel開口薬(lentakalim,Y26763,nicorandil)のノルアドレナリン存在及び非存在下での膜電位に及ぼす効果について検討した(微小電極法により記録)。細胞内Ca^<2+>蛍光指示薬であるFura2を負荷した微小血管筋条片を用いて細胞内Ca^<2+>と等尺性張力を同時に記録し、同薬物のアゴニストによるCa^<2+>遊離機構に対する効果について細胞外Ca^<2+>存在及び非存在下、過剰K^+溶液、低Na^+、低C1条件下で検討した。また、微小血管平滑筋条片を用いてノルアドレナリンによるIP_3生産(radioimmunoassay法)に対する効果について検討した。さらに酵素処理により取得した単離平滑筋細胞を用いてパッチクランプ法によりノルアドレナリンによるCa^<2+>遊離に及ぼす膜電位の効果について検討した。その結果として、血管平滑筋におけるノルアドレナリンによるCa^<2+>遊離機構は膜電位に依存しており、膜の過分極により抑制され、膜の部分極によって促進されることが明かとなった。また膜過分極はagonist-phospholipase Cのcoupling機構を抑制し、ノルアドレナリンによりイノシトール1,4,5-3リン酸の生成の抑制を介して、そのCa-遊離を抑制することが明かとなった。しかしながら膜脱分極はノルアドレナリンによるCa-遊離をイノシトール1,4,5-3リン酸の生成増加を介さないで増加させることが明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ito,S.: "Effects of a water-soluble forskolin derivative(NKH477)and a membrane-permeable cyclic AMP analogue on noradrenaline-induced Ca^<2+> mobilization in smooth muscle of rabbit mesenteric artery." Br.J.Pharmacol.110. 1117-1125 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Itoh,T.: "Effects of a newly synthesized K^+ channel opener, Y-26763, on noradrenaline-induced Ca^<2+> mobilization in smooth muscle of the rabbit mesenteric artery." Br.J.Pharmacol.111. 165-172 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Itoh,T.: "Effect of a peptide inhibitor of protein kinase C on G-protein-mediated increase in myofilament Ca^<2+>-sensitivity in rabbit arterial skinned muscle." Br.J.Pharmacol.111. 311-317 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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