研究課題/領域番号 |
05807060
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
河野 雅和 大阪市立大学, 医学部, 講師 (20153489)
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研究分担者 |
平田 一人 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50173232)
安成 憲一 大阪市立大学, 医学部, 助手 (90231646)
栗原 直嗣 (栗原 直詞) 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (00047127)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | エンドセリン / 高血圧 / 腎臓 / エンドセリン受容体拮抗薬 / メサンギウム細胞 / アンジオテンシンII / 自然発症高血圧ラット / メザンギウム細胞 / トロンビン / PDGF / パゾプレッシン / 心房性Na利尿ペプチド / プロテインカイネースC |
研究概要 |
エンドセリン研究の循環器疾患、特に悪性〜重症高血圧及び腎他を含む臓器合併症治療へのアプローチとするため、平成5年〜平成7年度まで研究を行った。私共は既に悪性高血圧モデルやヒト重症高血圧において血中エンドセリン濃度が上昇していることを報告しているが、最初に腎合併症とエンドセリンとの連関を明らかにするためにラット糸球体メサンギウム細胞におけるエンドセリン産生調節について検討した。その結果糸球体メサンギウム細胞においても血管内皮と同様に産生量は少ないもののエンドセリン-1が産生されていること、さらにアンジオテンシンII、アルギニン、バゾプレッシン等により産生量が増加することを見い出した。さらに、高血圧モデルである自然発症高血圧ラット由来メサンギウム細胞では特に正常血圧ラットに比べてエンドセリン-1が多量に産生されていることを見い出した。また、最終年度にはET_A/ET_B受容体拮抗薬であるTAK-044を悪性高血圧ラットに慢性投与し、血圧の低下、腎機能の改善を認めた。これらの成績より、少なくとも悪性高血圧症ではエンドセリン-1が増悪因子の一つとして関与していること、ET受容体拮抗薬が悪性高血圧、特に腎合併症に対して有用性が期待されることが明らかとなった。
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