研究課題/領域番号 |
05807063
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
五十嵐 裕 東北大学, 医学部(小児科学), 講師 (70101144)
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研究分担者 |
永野 千代子 東北大学, 医学部附属病院(小児科学), 助手
根東 義明 東北大学, 医学部附属病院(小児科学), 助手 (00221250)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 尿細管 / 尿沈渣 / 組織培養 / γ-GTP / Tamm-Horsfall蛋白 |
研究概要 |
今回の研究は、尿中落下尿細管細胞をいかにviabilityを保った形で培養系に移し、多種類の尿細管細胞を別々に培養し、性格付けるかという点を中心にしておこなわれた。 尿の無菌的採取については、男児・女児をとわず、細菌の混入を防止する上でフォーレカテーテルによる採尿が必要であるとの結論に達し、1回に200mlの尿が必要量であることがわかった。培養は、ガラス上では難しく、polystylene上にコラーゲンType Iをコートした上にDMEM/F12混合培地をのせ、この中に細胞をattachさせて行うのが、もっとも効率的だった。このため実験はもっぱらマイクロプレートを用いて行なわれた。24穴よりもwellの大きいプレートでは多種の細胞が培養され、形態的には約5種類に分類され、各種染色法を用いた場合にはγ-GTP陽性の近位尿細管細胞、THP陽性EMA陰性のヘンレの太い上行脚細胞、THP陰性EMA陽性の集合管由来細胞が確認された。これらをcloneとして培養するため、初代培養の時点から、細胞と96穴マイクロプレートに散布して培養したところ、上記の3種の細胞が別々に培養し得ることが明らかとなった。又、近位由来集合管由来の細胞はドーム形成を示し、水・電解質の再吸収能を保持していることがわかった。 各培養細胞群は初代培養のみではなく、継代培養も可能だった。いずれの細胞群もconfluentになった時点では電子顕微鏡所見上(TEM)、tight junctionをはっきりと認め、多層にもならず、尿細管本来の機能を保持していることが明らかとなった。
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