研究課題/領域番号 |
05807072
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (60164498)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Stem cell / bulge / Merkel cell / hair cycle / cytokeratin |
研究概要 |
EDTA処理により、ヒトのvellus hair follicle及びterminel hair follicleを単離し、走査型電顕を用いて三次元的に観察した。その結果、従来成人では特有の形態を示さないとされた毛隆起の特徴が明らかとなり、knob like structure、villous strutureとして報告した。更にterminel hair follicleでも頭毛と眉毛では明らかにその形態が異なるものであり、眉毛ではlattice window like structureや著明なinvaginationを呈した。その結果、従来記載に乏しい毛隆起の形態学的特徴を明確にしえた。 次にEDTA処理により単離したヒトのhair follicleを用いてcytokeratin polypetidesの発現をcytokeratinに対するmonoclonal antibodyのpapelで染色した。その結果、特に毛隆起領域に注目してみると、CK19がvellus hair follicleでは毛隆起領域に特異的に発現していることが三次元的に示された。その発現はhair cycleに関係なく認められた。この結果は毛隆起にkeratinocyteのsubpopulationがあることを示しており、CK19はpair keratinを作らない点を考慮すると、keratinocyte reservoirとしての役割りをはたしている可能性が強く、stem cellの局在が毛隆起にあることを示唆するものである。 同時にMerkel細胞の局在を単離したヒトのhair follicleにおいて調べたところ、これもCK19の発現と同様にhair cycleに関係なく毛隆起に多数局在しており、Merkel細胞とstem cellとの関連が想定され、hair growthのinitiationにMerkel細胞が関連している可能性が考えられた。
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