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集学的診断手技を用いた膵癌の精密画像診断-経乳頭的および経皮的アプローチによる早期診断と進展度診断-

研究課題

研究課題/領域番号 05807112
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関九州大学

研究代表者

田中 雅夫  九州大学, 医学部, 教授 (30163570)

研究分担者 成富 元  九州大学, 医学部, 医員
木村 寛  九州大学, 医学部, 医員
小川 芳明  九州大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード膵癌 / 精密画像診断 / 早期診断 / 進展度診断 / 集学的診断手技 / 経乳頭的アプローチ / 経皮的アプローチ
研究概要

A)膵癌の早期診断および慢性膵炎との鑑別 <経乳頭的アプローチ>
(1)内視鏡的逆行性バルーン膵管造影(バルーンERP)
本法を用いた背臥位圧迫撮影により分枝領域まで膵管像の精査が可能となった。膵癌症例と慢性膵炎症例の膵管像を比較検討した結果、膵管狭窄部における管腔の偏異、狭窄部への急峻な移行、乏分枝所見、造影剤の管腔外漏出などが悪性所見として明らかになった。また、造影終了後にセクレチンを負荷して膵液を採取し、膵液中の腫瘍マーカーの定量および細胞診を行うことで診断精度が向上した。
(2)経口膵管鏡検査(POPS)
極細径のファイバースコープを用いることにより、膵管鏡検査の対象患者(膵管鏡を挿入可能な患者)が増加し、主膵管内の隆起症病変の診断に有用であった。しかし、スコープにアングル機構がないため、症例によっては病変部を視野にとらえにくく、直視下に観察して診断するという点で問題が残った。
(3)内視鏡的膵管生検
内視鏡的乳頭括約筋切開術(診断的EST)を施行後、特注の片開き生検鉗子を用いて膵頭部-体部の病変部膵管の生検を行った。しかし、病変部手前の膵管の屈曲部を越えにくい症例もあり、診断率を向上させるためには、ガイドワイヤーを使用可能な鉗子の開発が望まれた。
(4)膵管内超音波検査
主膵管拡張例に対しては、主膵管内に細径超音波プローブ(7.2Fr,20MHz)を挿入して膵実質の鮮明な断面画像を得ることができた。本法は、嚢胞性膵腫瘍の性状診断に極めて有効で、主膵管内乳頭腺癌の垂直方向の壁進達度や長軸方向の表層進展範囲の診断にも有用であった。
B)進行膵癌の進展度診断 <経皮的アプローチ>
(5)経皮経肝的胆管内走査による超音波検査
今回検討した症例では、近位側胆管へ壁内進展した膵癌症例が少なかったので、進行膵癌の進展度診断における本法の有用性については、今後の検討が必要である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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