研究課題/領域番号 |
05807138
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
永田 見生 久留米大学, 医学部, 助教授 (50140687)
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研究分担者 |
安倍 淳 (安部 淳) 久留米大学, 医学部, 助手 (10248437)
森田 雅和 久留米大学, 医学部, 助手 (00248436)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 実験的側弯 / 創外固定 / 経皮的椎体固定 / テトラサイクリンラベリング / 椎体、椎間関節の変化 |
研究概要 |
1.側弯強制モデルの作成 生後5週から16週の白色家兎を用い、イメージを使用,経皮的にK-wire2本を椎間板に間隔をあけ刺入した。刺入後は平行に刺入したK-wireの左側を引きつけ締結し側弯を作成した。その後X線撮影を、6週、8週、10週、12週に行って脊柱変形の経時的変化を観察した。X線で側弯を認め、固定を除去しても、更に変形が残存した例について頂椎部椎間関節の組織学的観察を行った。結果は、固定後8週以降で椎体変形を認め、8週から12週以降に不可逆性側弯を認めた。組織学的には、側弯凹側facetに軟骨変性を強く認めた。 2.実験的側弯作成と脊柱創外固定による矯正、進行予防効果の検討 (1)片側肋骨切除による実験的側弯家兎の作成 幼若家兎(4〜6週齢)の右側下位肋骨中枢端の部分切除により、進行性の胸椎型側弯モデルを作成した。術後4〜6週でT9〜10付近を頂椎とする中等度側弯(Cobb角20〜30度)が出現し、17週齢以降は進行が緩徐となる例が多く、この結果、創外固定による側弯矯正時期は、肋骨切除後4〜6週後、創外固定抜釘時期は、少なくとも生後17週齢以降とした。 (2)創外固定による側弯矯正 X線透視下にφ1.5〜1.8mmのキルシュナー鋼線をT9/10、L1/2椎間板へそれぞれ経皮的に刺入し、Orthofixミニモデル或はfixano創外固定器にて固定した。固定は両側鋼線が平行となる様にしたが、無理な牽引操作加えなかった。創外固定による初期矯正はHarrington factorが少ない例程、その矯正率は高く、40〜50%程度は矯正された。その後徐々に矯正損失を認めるものの、抜釘直後の側弯度は矯正前側弯を悪化させておらず、少数椎間固定による側弯進行予防効果が示唆された。またこの側弯進行防止は、牽引効果よりは頂椎回旋の矯正によるもと推察した。
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