研究課題/領域番号 |
05807194
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
岩倉 政城 東北大学, 歯学部, 助教授 (90005067)
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研究分担者 |
渡辺 聡子 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (60250792)
井川 恭子 東北大学, 歯学部, 助手 (40241640)
志村 匡代 東北大学, 歯学部, 助手 (10233602)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 消化器疾患 / 歯の喪失 / 口腔症状 / 疫学調査 / 質問紙 / 胃炎 / 胃潰瘍 / 口腔 / 現在歯数 / 喪失歯数 / ストレス |
研究概要 |
1.本研究の初年度に、一農村地区の胃癌集団健診の精密検査結果から慢性胃炎、胃潰瘍等の慢性消化器所見を確認した群は、消化器所見の無い群より歯の喪失が平均2.5歯多く、統計学的有意差であった。 上記の結果を確かめるために同様の調査を質問票形式で次年度に追試し、同様の傾向を得、その差が統計学的有意であったことから、消化器有所見者は喪失歯が多いことが確認された。 さらに(1)消化器慢性疾患のある患者で臨床医がしばしば観察する口腔領域に現れる諸症状と、消化器慢性疾患との対応を調べた。この中で多くの関係を見いだしたが中でも、口渇・口角炎・歯痛の訴えの頻度が消化器有所見群に多く、統計学的に高度の有意差であった。(2)消化器に起こった胃炎・胃潰瘍等の症状が口腔に由来する疼痛等のストレスによる可能性も考えられるのでストレス因子となる質問項目を設けて検討した。その結果、舌痛・歯肉痛・歯痛の訴えが消化器疾患の有所見者に多かった。また「歯で悩んだ」の回答も多く、いずれも統計学的に有意差であった。(3)この他いわゆる成人疾患羅患者の口腔状況を比較すると高血圧症で口渇が、貧血で喪失歯数が、高脂血症でも喪失歯数が関与し、歯の喪失が全身疾患と深い関係にある事を発見した。 このことから歯の喪失は消化器の慢性疾患のみならず、多くの成人疾患と関係しており、逆に口腔にある痛み等のストレスもまた消化器慢性疾患の発現要因として無視できないことを発見した。これらの結果は全身の健康管理に歯科的管理が伴う必要性を明らかにしたばかりか、生涯自分の歯で噛む大切さを訴えて進められている8020運動の意義を広く住民に訴える上で有用な成果であった。
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