研究課題/領域番号 |
05807204
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横井 毅 北海道大学, 薬学部, 助教授 (70135226)
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研究分担者 |
佐久間 勉 北海道大学, 薬学部, 助手 (30250468)
鎌滝 哲也 北海道大学, 薬学部, 教授 (00009177)
澤田 稔 北海道大学, 薬学部, 助手 (30215917)
伊東 進 北海道大学, 薬学部, 助手 (70223154)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 自己免疫性抗体 / 肝炎 / 薬物性肝障害 / LECラット / アルコール性肝障害 / プロテインジスルフィドイソメラーゼ / カルレチクリン |
研究概要 |
自然肝炎発症(LEC)ラット血清中に肝炎発症に先立って、肝ミクロゾームのプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)に対する自己免疫性抗体の出現を明らかにした。本研究では肝炎または肝障害発症と抗PDI抗体の関わりについて検討した。 (1)実験的薬物性肝炎発症の動物モデルとして、ラットを用いて各種肝炎発症薬物を投与した。血液の生化学的検査値と抗PDI抗体を測定した。その結果、D-ガラクトサミン、アセトアミノフェンとジエチルマレエ-トの併用、または、四塩化炭素とジエチルマレエ-トの併用投与の場合に高い力価の抗PDI抗体が認められた。四塩化炭素、アセトアミノフェン、DL-エチオニン単独投与では低い力価の抗PDI抗体が認められた。種々の生化学値の中で、血清GPT活性が抗PDI抗体産生と相関を示した。 (2)自己免疫性抗PDI抗体と肝炎発症に対する薬物の作用・効果を検討する目的で、免疫抑制剤であるシクロスポリン、銅排出促進剤であるD-ペニシラミンをLECラットに23週間投与し、血液の生化学検査値、抗PDI抗体価を調べた。その結果、対象群で半数(8匹中4匹)が肝炎で死亡したが、シクロスポリン投与群では7匹中1匹、D-ペニシラミン投与群では死亡個体は認められなかった。いずれの群においても抗PDI抗体は死亡個体において有意に高い価を示した。これらのことより、抗PDI抗体は致死性の指標となるが、生化学検査値により判断される肝炎の発症・進展とは相関を示さないことが明らかとなった。 (3)抗PDI抗体のヒト肝障害の診断マーカーとしての利用を検討する目的で、ヒト肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害患者等の血清を用いてラジオイムノアッセイにより自己免疫性抗PDI抗体について測定した。その結果、中等度と重症のアルコール性肝障害患者においてそれぞれ46%、54%が、健常人(8%)に対して有意に高い値(2SD以上)を示した。肝硬変患者では64%であった。急性肝炎、SLE、肝癌では有意に高い値を示さなかったことより、抗PDI抗体の発現は、慢性の肝臓疾患の診断マーカーとなることが示された。
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