研究課題/領域番号 |
05808004
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
小川 裕子 静岡大学, 教育学部, 助教授 (20136154)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | デイサービス / 地域類型 / 在宅サービス / 要介護高齢者 / 在宅.サービス / 在宅福祉 / 痴呆性高齢者 |
研究概要 |
今年度は、まず、静岡県下の市町村について、国勢調査データをもとに高齢化の問題状況によって地域分類を行い、都市地域、都市周辺地域、農村地域、過疎地域A、過疎地域Bの5地域に分類した。その上で、地域類型ごとに、デイサービスの整備状況と利用者の概要(家族形態、要介護程度、痴呆の有無)について検討し、特徴を明らかにした。また、各市町村の策定した「老人保健福祉計画」を収集し、デイサービス施設の平成11年度までの整備計画目標値とその根拠(要援護程度別、家族形態別にみた目標水準(週当り利用日数)と必要度(利用者の割合))について地域区分ごとに集計し、その計画に関しても地域ごとの特徴を明らかにした。 以上のように各地域ごとの現状と計画を検討した結果、今後のデイサービス施設の整備に関して、以下のような示唆が得られた。都市地域では、現状でも各市町村に1つ以上のデイサービスが整備されているものの、人口比でみると整備率、計画数ともに不十分である。この場合には、要介護程度の高い高齢者に重点的に配置する必要があると考えられる。農村地域では、人口比でみると全地域類型の内で最も充分な設置が計画されているが、ここでは利用圏域の広がりを考慮すると、各施設を利用者の要介護程度別に分けない方が一層うまく機能すると考えられる。過疎地域A、B(特にA)では、要介護程度の高い高齢者への対応が低く見積もられている。これらの地域には、国や県による補助が必要である。なお夫婦世帯のデイサービス利用率が低い傾向が認められたがこの問題に対しては、さらに今後の検討が必要である。
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