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我が国における内陸水運の比較地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05808014
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関筑波大学

研究代表者

小野寺 淳  筑波大学, 地球科学系, 講師 (90204263)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード内陸水運 / 河川交通 / 加古川水運 / 比較地理学 / 木綿栽培 / 干鰯(ほしか)
研究概要

本研究は日本の内陸水運の特質を解明するため,内陸水運の類型化を行い,類型ごとの相違点とその要因を考察することを目的とした.すでに研究を行った北上川,最上川,阿武隈川,富士川の事例研究に加え,本研究では継船制を採用した事例として,加古川水運の研究を行った.また,全国共時的に内陸水運の特色を把握するために,主として明治期の統計から内陸水運の移出入物資の動向を把握し,その類型化を行った.
〈加古川水運の調査結果〉
1.加古川水運の特色である継船制については,滝野町の阿江家の文書によって,その特色を解明することができた.
2.加古川と由良川を繋ぎ,日本海と瀬戸内海を結ぶ交通路が計画されたが,地域の利害関係の対立によって実現されなかったことが明らかになった.
〈内陸水運の類型化について〉
内陸水運の類型化は,次の4つの指標から行った.(1)河川の自然条件による類型,(2)水運制度による類型,(3)輸送力による類型,(4)輸送物資による類型である.日本の河川は内陸盆地と沖積平野の段差が大きく,交通路の分断あるいは積み替えを必要とした.このため,そこに河岸による町場が繁栄したが,一方では輸送力の増大と安全性を阻害した.この他,地域の利害関係が内陸運河網の構想を挫折させ,鉄道輸送にその役割を転換させられることになった.
なお研究成果は当該報告書にまとめ,平成7年度に論文として公表する.

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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