研究課題/領域番号 |
05808058
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
前田 紀子 琉球大学, 医学部, 教務職員 (40231584)
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研究分担者 |
徳 誠吉 琉球大学, 医学部, 助手 (10143091)
田中 龍夫 琉球大学, 医学部, 教授 (70018688)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | リボソーム蛋白L7a / サーフ遺伝子クラスター / cDNA / ハウスキーピング遺伝子 / Ets / 発現調節 / リボソーム蛋白 L7a / クラスター構造 / サーフ遺伝子 / 共通転写因子 |
研究概要 |
リボソーム蛋白L7aを含む遺伝子のクラスター構造と機能を明らかにするために、鶏胚の遺伝子ライブラリーから単離されたクローンの解析を行った。このクローンは3.6kbpのL7a遺伝子を含んでいたが、その前後の断片をプローブにして得られた数個のcDNAクローンはL7a遺伝子の両側に位置する二つの遺伝子に由来していた。マウスの関連する領域との比較から、20kbpの範囲に少なくとも四個の遺伝子(CLG1〜3、リボソーム蛋白L7a)が密なクラスターをとっていることが解かった。CLG1はL7a遺伝子の転写開始点から約550bp離れたところにその5'末端が向き合って存在していた。CLG2はL7a遺伝子の下流に反対向きに位置し、互いのポリ(A)付加部位間の距離は223bpであった。CLG3はL7aの更に下流にCLG2と向き合って存在し、互いの転写開始点は190bp以内の距離にあると思われた。データベースを利用した検索でCLG2とCLG3はマウスでの関連する遺伝子サーフ1とサーフ2に相同であることが解かったがその機能はしられていない。CLG1は分子量約9,000の酸性蛋白質(pl4.9)と予測されたが相同な蛋白は見つかっていない。これらの遺伝子いずれも5'上流配列にTATAboxをもたず、CpGに富むなどハウスキーピング遺伝子としての特徴をもっていた。一方、L7a遺伝子は-155から-75の間に強いプロモーター活性を持ち、その中のCTTCCGGの3回の繰り返し配列が核蛋白の結合部位であることが確認された。この結合配列は癌遺伝子産物Etsの認識配列としてよく知られているが隣接する遺伝子上流の調節領域にも存在していた。このことはクラスターを構成する各遺伝子が同じ癌遺伝子産物の転写調節を受けていることを示唆している。
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