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細胞骨格アクチンの光化学的切断による機能改変

研究課題

研究課題/領域番号 05808060
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関室蘭工業大学

研究代表者

岡本 洋  室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (70103877)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアクチン / 光化学的切断 / バナジン酸 / 重合能 / 切断部位の同定
研究概要

我々はミオシンATPase光化学的切断で得た知識をアクチンへ適用してみたいと考えた。立体構造が解明されてアクチンのドメイン内部に重要なヌクレオチド結合部位が明かとなったからである。アクチンはなぜ重合していないとミオシンATPase活性を活性化できないのか、という疑問はアクチン分子間の結合について良く知らなければ答えられない。さらにミオシンがアクチン上を滑るためにはアクチン分子のどのような表面と相互作用する必要があるのか、については両タンパク質の接触の生理的条件での有り様を知る必要がある。これらの問題に答えるひとつの道はアクチンまたはミオシンの機能部位を特異的に改変し機能の変化を調べることである。10mMという比較的高濃度のバナジン酸の存在下でGアクチンが光化学切断された。分子量42kDaのアクチンから22kDaと20kDaのふたつのフラグメントが生じ、蛍光標識の結果から前者がアクチンのアミノ末端由来であることが判明した。この光切断アクチンの重合性は極めて低くかった。切断部位のアミノ酸残基を明らかにするために20kDa成分のアミノ酸配列分析を行ったがEdman分解できなかった。これは光化学切断部位に遊離のアミノ基が出ていないことを示すものと考えられる。そこでこの切断点を一端とする小ペプチドをプロテアーゼ処理によって得た後それらのアミノ酸配列および組成分析から切断部位を決定を行い、Fアクチンにおけるモノマー間の接触領域に切断点があると思われる結果を得た。これらの実験で分析試料の凍結保存に本補助金で購入したディープフリーザーが大変役だった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Okamoto,Y.& Cremo,C.: "photochemical cleavage of myosin heavy chain and the effect on the interaction with actin." Adv.Exp.Med.Biol.332. 247-254 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto,Y.& Sumita,T.: "photochemical cleavage of actin occurred at almost center of the amino acid sequence" Biophys.J.64. 146 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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