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新しい神経特異的カルシウム結合蛋白質(NVP遺伝子ファミリー)の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 05808074
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関神戸大学

研究代表者

久野 高義  神戸大学, 医学部, 助教授 (50144564)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードカルシウム結合蛋白質 / visinin / サブタイプ / cDNAクローニング
研究概要

カルシウムはサイクリックヌクレオチドとともに細胞内情報伝達系の主軸をなすセカンドメッセンジャーである。カルシウム受容蛋白質には多くの種類がある事が知られているが、その中でも代表的なものはカルモジュリン等のEF-hand構造を持つカルシウム結合蛋白質である。EF-hand蛋白質はカルシウムが結合するとその立体構造が変化し、引き続いて標的蛋白質との反応性に変化が生じることで、各種機能蛋白質の制御に重要な役割をはたしていると考えられている。本研究では、研究代表者等が発見した新しいEF-handカルシウム結合蛋白質(neural visinin-like protein,NVP)の構造と機能を明らかにすることを目的とし、以下の結果を得た。(1)既に得られているNVP cDNAをプローブとして用い、ラット脳cDNAライブラリーを低ストリンジェントと高ストリンジェントの2つの条件でスクリーニングし、低ストリンジェントな条件でのみNVP cDNAとハイブリダイズする、NVPに似て非なる蛋白質をコードする遺伝子由来のcDNAをクローニングした。得られたcDNAの配列を決定し、一次構造を推定した。この結果、NVPにはNVP-1,NVP-2,NVP-3の三種のサブタイプが存在することが明らかとなった。NVP-1に対するアミノ酸配列の相同性は、NVP-2が89%、NVP-3が68.6%であった。(2)ノザン解析により、mRNAの組織分布及び脳内分布を検討した。その結果、いずれのサブタイプも脳において最も高い発現を示していたが、それぞれの脳内分布のパターンは異なっていた。以上の結果はNVPが一種の遺伝子ファミリーを形成し、神経機能において重要な役割を果たしていることを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hideyuki Mukai: "FKBP12-FK506 complex inhibits phosphatase activity of two mammalian isoforms of calcineurin irrespective of their substrates or activation mechanisms" J.Biochem.113. 292-298 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuo Kajimoto: "Molecular cloning of two additional members of the neural visinin-like Ca2+-binding protein gene family" J.Neurochem.61. 1091-1096 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Masako Asami: "Detection of the FK506-FKBP-calcineurin complex by a simple binding assay" Biochem.Biophys.Res.Commun.192. 1388-1394 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hideyuki Mukai: "Isolation and characterization of SSE1 and SSE2,new members of the yeast HSP70 multigene family" Gene. 132. 57-66 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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