研究課題/領域番号 |
05831002
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
金野 滋 東京医科歯科大学, 保健管理センター, 助教授 (90126219)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 前頭葉皮質 / ドパミン神経 / 前頭葉機能検査法 / 認知 / 照合 / 作業記憶 |
研究概要 |
Stroopテストを手がかりに前頭葉皮質ドパミン神経が認知機能やストレス反応にどのように関与するかを検討することを目的に研究を行った。これまでWCSTなどの前頭葉機能検査法が我々の研究目的に適するか検討してきたが、研究の最終目的とする事象関連電位研究に適用するには欠点があることが判明したため、本年度の研究ではそれに変る方法としてStroopテストを選び、これらの問題を解決できる新たな方法(Color Character Interference Test:CCIT)を考案した。Stroopテスト原法は色・文字干渉課題を用いたカード方式のテストであるが、我々の新たな検査法CCITでは、コンピューター・ディスプレイに刺激課題としての色文字を呈示した後、反応課題を呈示し色・文字干渉状況下での照合課題となるようにプログラムを新たに作成した。これによって、各課題の反応時間の詳細な測定が可能となった。この方法での照合過程にはworking memoryが関与するので、前頭葉皮質DA神経機能が関与すると考えられるworking memoryについても研究することも可能になった。これまでに健常者での誤謬数や反応時間を測定し正常域を求めたが、その過程で刺激課題と反応課題の呈示時間の間隔の検討が重要な問題であることが明確になってきた。現在はその間隔を2秒に設定して行っているが、幾つかの時間間隔のCCITを施行し至適間隔を設定し方法をより優れたものとするためのデータの蓄積を行っている。
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