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擬人化にもとづく因果推論のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 05831005
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関獨協大学

研究代表者

波多野 誼余夫  獨協大学, 教養部, 教授 (60049575)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード擬人化 / 類推 / 因果推論 / 計算論的モデル / 心理学的実験 / 選択的検索 / 生気論的因果 / 標準的事象
研究概要

本研究は、生物ないしその属性を部分的に持つある対象と、人間(ないし他の親近性の高い存在)との構造的類似性を想定することによって、その対象の振る舞いを因果的に理解しようとする、擬人化(つまり自分ないし人間一般についての知識を基底とする類推)などにもとづく因果推論に焦点をあてて、その計算論的モデルを構築しようとするものであるが、本年度はもっぱら、基礎的資料を得るために心理学的実験を行った。とくに(a)擬人化による因果推論がどんなときに行なわれ、どんなときには異なる知識を基底とする類推ないしほかの因果的ヒューリスティックが用いられるか、(b)自分ないし人間一般についての知識全体のうち課題の要求に応じていかに適切な部分が選択的に検索されるか、(c)検索された人間についての知識が対象へといかに写像されるか、(d)擬人化による推論が対象についての個別的知識によりいかに修正・調整されるか、(e)いかなる事象が因果的に説明すべきものとされ、いかなる事象が自明のものとされるか、(f)意図的因果と生気論的ないし目的論的因果はいかに使い分けられるか、に関して、幼児と大学生を被験者として一連の個別実験を行なった。(a)-(d)については、Inagaki & Hatano,1987,1991を精緻化する資料が得られた。(e)では、幼児でも説明を要しない標準的ないし定型的な事象と説明さるべき逸脱が区別されていること、(f)では随意選択の行動に対しては意図的因果による説明がほとんどだったが生命維持に関わる行動に対しては生気論的因果による説明がより多くなされた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hatano,G.& Inagaki,K.: "Young children's naive theory of biology" Cognition. 50(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Inagaki,K.& Hatano,G.: "Young children's personifying and vitalistic biology" Research snd Clinical Center for Child Development,Faculty of Education,Hokkaido University. 8(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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