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開発援助プロジェクト評価の費用便益分析と所得フロー分析の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05832008
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 国際経済
研究機関横浜市立大学

研究代表者

吉川 智教  横浜市立大学, 商学部, 教授 (20106298)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードプロジェクト評価 / 経済分析 / 財務分析 / シャドウ、プライス / 価格の歪 / 所得分配 / インセンティブ
研究概要

国際援助協力の分野で用いられる、ミクロの投資の評価方法であるプロジェクト評価の分析枠組みにもとづいて、「市場メカニズムによって投資が成立する条件」を分析する財務分析と「費用便益分析のもとづいて国の経済開発や福祉の視点から評価する」経済分析との間にある一定の関係を確認した。この命題から、以下の結論を得る。
(1)価格の歪みが大きい経済では、一般にミクロの投資プロジェクトの財務分析の収益性と経済分析の収益性とのギャップが大きく生じやすい。
(2)(1)のことからプロシェクトの実施主体に対するincentiveと経済全体に対する効率性のギャップから、マクロの経済パフォーマンスは一般的に悪くなる。(World Bank,1983)
(3)価格の歪が大きければ大きいほど、所得分配効果が大きくなる。
(4)価格の歪が大きい経済で、FAp<EAのプロジェクトは、公共ブロジェクトのように所得の分配に関して、外部性の強いプロジェクトである。
(5)したがって、EAp<EAのプロジェクトは、市場メカニズムを通じて成立しにくいプロジェクトではあるが、経済効率性が高く、所得の再分割効果も高いプロジェクトであり、積極的に援助協力すべきプロジェクトである。
(6)逆に FAp>EAは、私的には収益が高いが、経済効率も低く、所得の再分配効果が負のプロジェクトで決して援助協力すべきでないないようである。
(7)プロジェクト評価にあたっては、経済分析におけいる収益性の分析はもっとも重要な分析である。援助審査にあたっては、いちばん重要な基準である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉川,智教: "援助協力すべきプロジェクトとは-Shadow Price,価格の歪、所得フローの3者の関係-" 国際開発研究. 3. (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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