研究課題/領域番号 |
05832012
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国際経済
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研究機関 | 大阪国際大学 |
研究代表者 |
山本 勇次 大阪国際大学, 政経学部, 教授 (50114806)
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研究分担者 |
北村 右一 長崎大学, 教育学部, 助教授 (60128171)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | カースト階級 / 経済的階級 / 家族類型 / 貧困 / 発展途上国 / ネパール / ポカラ市 / データベース / - / 資産係数 / ポカス市 |
研究概要 |
本研究の目的は、オスカー・ルイスがLa Vida(1968)等に述べている「貧困の文化」の諸特徴を我々のネパールの数量的データで検証してみることにあった。その為に、私のポカラ・データベースから、9千戸以上の各世帯の家族情報と家産情報や結婚情報を取り出し、それらの情報を類型化した上で定量的な相関を調べてみることであった。そこで家産情報を一定の相対基準から「富裕階級」、「中産階級」、「貧困階級」とカテゴリー化し、同様に、世帯構成情報を「父系拡大家族」、「疑似父系拡大家族」、「父系直系家族」、「疑似父系直系家族」、「核家族」、「単身世帯」に類型化した。 その結果、「貧困階級」と認知される世帯の相対的分布は、「単身世帯」において最大であり、その分布は「核家族」、「疑似父系直系家族」、「父系直系家族」、「疑似父系拡大家族」、「父系拡大家族」に移るに従って、その分布比率は小さくなって行くことが明瞭に実証された。この事実は、ルイスが、貧困の文化には家族分裂や不和が多い(家族的結合の弱体化)という定性的命題を、彼のフィールドとは全く異なるネパール社会において定量的に定式化したものとして評価されよう。 更に、我々の研究結果からは、家産が脆弱化するにつれて、大家族(父系拡大家族または父系直系家族)は各家族に分裂し、更に、単身世帯へと再分裂するという仮設を主張出来るであろう。この命題は、特定の家族史を辿ることにより検出される命題ではあるが、多量の共時的家族データにおいて推量されたのは、我々の研究が初めてであると思われる。
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