研究課題/領域番号 |
05837028
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血管生物学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
宮本 薫 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室長 (30125877)
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研究分担者 |
南野 直人 国立循環器病センター研究所, 薬理部, 室長 (50124839)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 血管新生因子 / 卵胞液 / 血管平滑筋細胞 / 血管平滑筋細胞増殖因子 / 分離・精製 / 部分アミノ酸配列 / cDNAクローニング |
研究概要 |
動脈硬化症に深く関わる血管平滑筋細胞の増殖を調節する新しい因子を検索した。培養血管平滑筋細胞の増殖を促進するポリペプチドを、ウシ卵胞液を材料として各種クロマトグラフィーを繰り返して精製した。精製したポリペプチドの部分アミノ酸配列を決定し、その情報を基にCDNAクローニングを行いその構造を明らかにした。ウシ卵胞液中には血管平滑筋細胞の増殖を強く促進する分画がいくつか存在している。その活性の一部はHeparin SepharoseでNacl濃度1.0M付近に溶出され、その部分アミノ酸配列を決定したところ、ヘパリン結合性増殖因子MidkineおよびPleiotrophinであることが明かとなった。さらにもう一つの活性は、DEAE SepharoseでNacl濃度0.3M,Heparin SepharoseでNacl濃度0.65M付近に溶出された。逆相HPLCで最終的に単一標品にまで精製され、SDS-PAGEで分子量8万の一本鎖ポリペプチドであることが明かとなった。精製標品の部分アミノ酸配列を決定し、その情報をもとにCDNAクローニングを行い、その塩基配列を決定した。その塩基配列をDNAバンクで調べたところ、胎児の分化に関わっているとされるF-Spondinであることが明かとなった。
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