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脳機能障害児の神経心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05851014
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

萱村 俊哉  武庫川女子大学, 文学部, 講師 (00233990)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード神経心理学 / 一側性脳障害 / 協調運動 / 鏡像運動 / てんかん / soft neurological signs
研究概要

本研究では、一側性の脳障害児および健常児(者)を対象に強調運動検査(鏡像運動を含む)と認知検査を実施した。一側性脳障害児(者)は4名(男子1名、女子3名、平均年齢:13歳2ヶ月、年齢範囲:8歳9ヶ月から21歳1ヶ月)が対象であった。この中で右脳障害児は3名(女子3名)、左脳障害児は1名(男子1名)であった。全員、小児神経医よりてんかんと診断されているが、2年以上にわたる複数回の脳波検査において一側半球に焦点が固定し、かつ精神遅滞や明らかな半身麻痺等のみられない児であった。一方、健常児(者)群は6〜11歳の右利きの小学校児童177名、女子大学生16名(平均年齢20歳1ヶ月)であった。協調運動検査は、finger sequencing、diadochokinesis、rythmic finger tapping、heel-toe tapping、の各検査を実施した。各検査ともに片側だけの条件(unimanual)と両側同時に実行する条件(biamnual)とを設定した。さらに両側条件には両側を相互に鏡映状に動かす条件(mirrorwise)と同方向に動かす条件(alternate)とを設定した。運動を20回繰り返す所用時間を計測し、それを評価とした。また片側条件を実行しているとき対側で観察されるmirror movementをその強さについて4段階尺度で評価した。その結果、特記すべき所見として、(1)一側性脳障害患児4例中3例がfinger sequencingのbimanual-alternate条件の実行が不能であった。(2)一側性脳障害患児全員に片側のfinger sequencingでは両側ともにmirror movementが観察された。の2点が得られた。(1)の課題は8歳以上の健常児では90%が実行可能であり、(2)のfinger sequen-cingによって誘発されるmirror movementも健常では10歳でほぼ消失することが明らかにされている。以上の所見から、改めてfinger sequencingとmirror movementのsoft neurological signとしての意義が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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