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中世寺院・寺領経営における寺官・坊官層の役割

研究課題

研究課題/領域番号 05851051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関名城大学

研究代表者

伊藤 俊一  名城大学, 教職課程部, 講師 (50247681)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード東寺 / 仁和寺 / 寺官 / 坊官 / 寺院経済 / 往来物
研究概要

調査研究活動としては、東密・台密系の寺詩・聖教類の刊本を調査し、重要なものは購入した。また『仁和寺記録』等の未刊史料について調査を行った。また平安遺文・鎌倉遺文等から、寺院毎に寺官・坊官の人名を抽出する作業を進めると共に、東寺については、個々の寺官の系譜・履歴の復元作業を進めた。更に近世の法令集の中から、寺官・坊官に関係する規定を抽出した。
現段階で明確になっている研究成果としては、仁和寺について坊官の手により『平出抄』なる往来物が作成されており、ここから当時の坊官の職掌が判明する事、法会の行事僧の記述などから坊官の活動が抽出できる事、また仁和寺に残る系図から、菩提院行遍などの著名な学僧を輩出しながら存続する坊官家のあり様を復元できた。また東寺については、南北朝〜室町期の寺官明済法眼について、播磨国矢野庄直務代官から東寺公文所を歴任し、その死後に「其遺跡抜群富俗」といわれ、一千貫文以上の未収貸金を残すに致った後半生を復元し、東寺の経済の中での寺官の重要な位置について明らかにできた。それ以外の寺官についても、南北朝期の公文所禅舜一族の活動や鎌倉期の寺官の活動の解明にも成果があった。
研究成果の公表としては、口頭発表「『有徳人』明済法眼と東寺』-室町時代初頭における寺院経営の一断面-」を1994年1月20日に中世史研究会例会に行っている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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