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財務ハイラロキ-(Financing Hierarchy)に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05853021
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関大分大学

研究代表者

鵜崎 清貴  大分大学, 経済学部, 講師 (20232811)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード財務ハイラロキ- / M-M理論 / Tax base model / Agency model / Signalling model / 配当
研究概要

この研究では,M-M理論が成立しない原因と考えられる問題をTax base model,Signalling mdelそしてAgency model等の理論モデルにより厳密な検討を行うと同時に,ある種の財務ハイラロ-を想定することによって考察される投資と資金調達の同時決定モデルの研究を行った。そこでは,企業の質に対するプ-リング均衡の下で次のことが言えた。
1.投資家と経営者との情報の非対称のために,外部資金を用いる企業の資本コストは内部資金利用の企業の機会コストよりも大きい
2.過少評価企業は彼らが完全情報の下で支払うよりも多く潜在的証券保有者に支払うことにより外部資金を調達する。内部資金は市場の誤った評価に影響されないので,超過コストは生じない。したがって過少評価企業は投資のために外部資金を求めないようになる。
3.この内部資金と外部資金との格差に加え,非対称情報下における短期社債,長期社債,そして株式の間で生じるコストの格差について考察すると,プ-リング均衡において,コスト最小化企業は短期社債が長期社債よりも,長期社債が株式よりも低コストである財務ヒエラルキーに従う。
しかし,本年度だけでは,当初予定していた財務ハラルキーの実証分析までは研究できなかった。したがって、次の研究としては,東京証券取引所上場企業をあるクラス別に分類し,それら企業の投資,配当,キャッシュフロー,新株発行等の関連を考察していくことが考えられる。このことにより,どのような企業が配当を抑え,社債や新株を発行するのか,またどのような企業が配当を支払いながら,新株を発行するのかが明らかになり,財務ハイラロキ-の存在が証明されるのではないかと推定される。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鵜崎 清貴: "財務ヒエラルキーに関する一考察" 大分大学経済論集. 第45巻. 52-63 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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