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コーダ波散乱体の空間分布と地殻・上部マントル構造の不均寛性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05854032
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

西上 欽也  京都大学, 防災研究所, 助手 (00189276)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードコーダ波 / 散乱 / 不均質構造 / 活断層 / トモグラフィー
研究概要

本研究では、まず、インバージョン解析手法について、これまでNisigami(1991)が開発したものを改良して、対象とする活断層や活火山周辺でのブロック分割を周辺部より細かくできるようにした。
この手法を、福井地震断層・白山火山を含む北陸地域、御岳火山を含む長野県西部地域、および山崎断層を含む中国東部地域に適用した。その結果は次の通りである。
1.福井地震断層周辺には、深さ0〜20kmに強い散乱体が分布する。
2.白山周辺には、深さ0〜10kmに強い散乱体が分布する。
3.御嶽山の直下、深さ0〜7kmには垂直に延びる散乱体分布が、また深さ7kmには水平に広がる散乱体分布が存在する。深さ11〜17kmにも傾斜した散乱体分布が見られる。
4.山崎断層の中央部には、深さ0〜20kmに強い散乱体が分布する。
以上のように、コーダ波散乱体の空間分布は活断層・活火山とよく対応することが分かり、それらの周辺には強い不均質構造が存在することが推定された。また、本研究により開発された手法は活断層・活火山周辺の不均質構造を探査する有効な方法となることも分かった。今後、さらに多くの地域について、同様の調査・研究を行いたい。なお、吉岡・鹿野断層を含む地域についての解析は、現在、進行中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Nisigami: "Spatial distribution of coda scatterers in the crust estimated by inversion of coda power envelope" Proceedings of 1993 Joint Conference of Seismology in East Asia. 328 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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