• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

微小重力燃焼における機能性カーボン粒子の生成と構造

研究課題

研究課題/領域番号 05855026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関北海道大学

研究代表者

藤田 修  北海道大学, 工学部, 助教授 (10183930)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード燃焼 / 拡散火炎 / 微小重力環境 / カーボン粒子 / 凝集過程 / 炭素材料 / カーボンストラクチャー
研究概要

微小重力Fにおいてブタンガス拡散火炎中カーボン粒子の成長挙動を種々の条件において観察し、その生成位置、生成機構等について検討した。変化させた実験条件としては、雰囲気酸素濃度、周囲の流動条件、電場である。微小重力下においてカーボン粒子は地上におけるものの数百倍以上の大きさまで成長することがわかったが、この成長の程度は、燃焼条件によって異なる。雰囲気酸素濃度は、21〜50%の範囲でこの成長が観察されたが、その生成は30〜40%で最もさかんであった。低酸素濃度条件では温度条件が低く、高酸素濃度条件では一度生成されたカーボンの酸化が進行してしまうため最も生成されやすい酸素濃度条件が存在することが予測された。次に周囲の流動条件の影響を調べた。周囲が流動している場合、カーボン粒子の成長は急速に抑制され地上と類似の生成状況となった。このことから火炎中においてカーボン粒子の生成は極めて限定された位置で行なわれ、その位置における滞留時間が重要なパラメータであることがわかった。電場をかけた場合カーボン粒子の生成そのものは、電場の有無によらず進行するが、その後粒子は電極方向へ引き寄せられるような挙動を示した。このことから粒子は凝集後ある特定の電荷を帯びていることがわかった。
これらの結果から微小重力下で生じる巨大カーボン粒子は拡散火炎の極めて限定された場所で長時間滞留することにより生じ、またその凝集過程には何らかの電気的な力が作用していることが示唆された。なお、本成果は、これまで取り扱われたことのない全く新たな成果である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤献一、藤田修、伊東弘行: "微小重力場における拡散火炎中のカーボン粒子の生成" 日本機械学会論文集. 60-570B (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] H.Ito, O.Fujita, K.Ito: "Carbon Particle Generation in Conbustion Flow Under Microgravity Envinovment" Proc.International Symposium on Aerospace and Fluid Science. 1. 282-289 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi