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カクテルパーティ効果の心理学的・工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05855059
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 弘太  東京大学, 工学部, 講師 (10188005)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードカクテルパーティ効果 / 聴覚理論 / 信号処理 / 心理実験
研究概要

カクテルパーティ効果は,人間の持つ高度な聴覚機能である.具体的には,パーティ会場のような騒音の中にいても,自分の名前を呼ぶ声など重要な音であれば,その音が騒音の中から浮かび上がってくるように聞こえるという,生体特有のセンシング能力をさす.本研究は,未だ解明されていないカクテルパーティ効果を重点的に研究することで,センシング技術に新しい発展をもたらすことをめざすもので,心理実験と工学的実現の2方向からのアプローチによって研究を進めている.本年度は,各々について以下の成果を得た.
1.合成音サンプルによる心理実験:実験用の素材として,音声(名前などのキーワード)と騒音をデータベースとして保存し,実験時には,これらに対して計算機で信号処理(定位の操作,信号強度の時間軸上での相関関係の操作など)を行い被験者に与えた.基礎実験によって,被験者に呈示する信号は,高精度が要求されること,長時間(2分以上)の音響信号呈示が必要であることの2つがわかっている.本年度は,遮音性・吸音性に優れた心理実験用サイレントキャビンを導入し,より信頼性の高い実験が可能となった.その結果,素材として採取する音をさらに低ノイズで録音しなければならないことがわかった.また,被験者の慣れの問題にも対処しなければならないことがわかった.これらについて現在検討中である.
2.カクテルパーティ効果の工学的な実現:ディジタル信号処理により,視覚情報をもとに騒音の中から微細な音を抽出するシステムを試作し,本年度は,その視覚情報処理に聴覚を用いる方法を新たに試みた.これはいわば視覚のカクテルパーティー効果とも言えるものである.カクテルパーティー効果を聴覚固有の機能ととらえずに,生体のもつ一般的な機能ととらえて工学的実現をめざすせるのではないかとの見通しを実験で得た.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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