• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

焼失竪穴住居址の構造復原-先史建築の実証的復原研究へむけて-

研究課題

研究課題/領域番号 05855091
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関奈良国立文化財研究所

研究代表者

浅川 滋男  奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 主任研究官 (90183730)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード焼失竪穴住居 / 実証的復原研究 / 土饅頭形屋根 / 二段伏屋式屋根
研究概要

近畿・中国地方を中心に、縄文〜古墳時代の焼失竪穴住居に関するデータ・ベースを作成するとともに、北海道・新潟・群馬・京都・鳥取・福岡などの発掘中の重要遺構を実際に観察した。とくに、浅間山および二ツ岳噴火時の火砕流により埋没した群馬県渋川市の中筋遺跡(古墳時代)では、葺き土を茅ではさみこむサンドイッチ構法の屋根構造が明瞭に痕跡を残していて、大いに参考になった。また、子持村の田尻遺跡(古墳時代)では、竪穴住居のエッジ部分に垂木の差込み穴が明瞭にのこっていた。このような状況から、群馬県一帯では、周堤をたかくして垂木の勾配をゆるくする土饅頭タイプの竪穴住居が主流を占めていたことがあきらかになってきている。
一方、私自身が調査指導をしてきた鳥取県の南谷大山遺跡(弥生末〜古墳初)では、主柱4本より内側のみ燃焼しつくしているタイプで、桁から上を草葺、桁から下の地面までを土葺とする「二段伏屋」式である可能性が大きく、具体的な復原を試みた。
以上のように、これまでは家屋文鏡などのイメージによって画一的な草葺構造に復原されてきた竪穴住居は、じつはかなり多様な地域性をもつものであることが、焼失家屋の復原研究により、あきらかにされつつある。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浅川滋男: "もうふたつの「日本的空間」-南島と北海道アイヌの住居再考-" 建築雑誌. 1342号. 34-35 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 浅川滋男: "焼失竪穴住居の復原-ASI01とBSI20にみる二段伏屋式構造" 南谷大山遺跡II・南谷29号墳(鳥取県教育文化財団調査報告書). 36. 223-226 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi