• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

銅、ニッケルを母体とした新規な窒素酸化物センサ

研究課題

研究課題/領域番号 05855129
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学
研究機関大阪大学

研究代表者

今中 信人  大阪大学, 工学部・応用化学科, 助手(学内講師) (30192503)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード窒素酸化物 / センサ / スカンジウム / 半導体 / 酸化ニッケル / 酸化銅
研究概要

本研究では環境汚染の主因物質の一つである窒素酸化物の大気中への排出量を制御するため、計測が簡便な抵抗変化測定方式を保持しつつ、選択性の優れた個々の排出源に設置可能な小型軽量、しかも、安価なセンサの実現を目指した。そのため、被検ガスとの反応性の観点から根本的に見直し、酸化性の強い窒素酸化物(一酸化窒素、二酸化窒素)と選択的に、かつ、迅速に反応する銅、ニッケルの酸化物をセンサ材料として選んだ。
酸化ニッケル-酸化銅を種々の割合で混合した結果、酸化ニッケル、酸化銅の比が2:1で最大の感度が得られた。そこで、酸化ニッケル、酸化銅を2:1の割合で混合した系に各種希土類酸化物を添加し、二酸化窒素に対する検出感度を調べた。希土類を添加したニッケル-銅系酸化物は酸化銅が固溶した酸化ニッケル、希土類酸化物、希土類-銅の複合酸化物、酸化銅の混合体であった。センサ素子の感度は希土類酸化物の中でも酸化スカンジウムを添加した系でのみ上昇し、酸化セリウムでは改善されず、他の希土類酸化物の場合には感度は低下することがわかった。酸化スカンジウムを添加したニッケル-銅の酸化物の素子抵抗は二酸化窒素の濃度増加と共に減少するのに対し、一酸化窒素にはほとんど応答しなかった。二酸化窒素の濃度の増加時減少時共にほぼ等しいセンサ出力が得られており、再現性良く応答していることがわかった。
以上の結果より、スカンジウムを添加したニッケル-銅系金属酸化物をセンサ素子として用いることにより窒素酸化物中の二酸化窒素を選択的に検出できることが明かとなった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N、Imanaka: "Selective NO_2 Sensing Characteristics of Sc_2O_3 Mixed Nickel Copper Oxide" Chemistry Letters. 319-322 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi