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新規アリルスズ試薬を用いた選択的アリル化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05855137
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関大阪大学

研究代表者

芝田 育也  大阪大学, 工学部, 助手 (10196420)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード鉛錯体 / アリルスズ / カルボニル / 付加反応 / ケトオキシラン / ルイス酸
研究概要

alpha-ケトオキシランには反応性の高いオキシラン環は共存するために従来の活性化法を用いたアリルスズによるカルボニル選択的付加は困難である。しかしながら、触媒量のPbI_2-HMPAを添加するとその低いルイス酸性にもかかわらずアリル化が進行し、alpha-ヒドロキシオキシランが高収率で得られた。PbI_2それ自身は触媒活性を示さないが、HMPAとの錯体化により高い触媒活性およびカルボニル選択性が発現することがわかった。また、X線結晶構造回析の結果、生成物の立体化学は単一である、アリルスズのカルボニル攻撃は立体選択的である。さらに、クロチルスズを用いると生成物はgamma-付加体のみとなり、反応はS_E2′で進行した。以上のことから、PbI_2-HMPA錯体は選択性の高い温和な新しいルイス酸として作用しているものと考えられる。さらにこれらの反応を応用すると、アリル基末端にハロゲンを有するgamma-ハロアリルスズでは、gamma-付加体が生成の後、還化し、シス体ビニルオキシランを与えた。またgamma-ハロアリルスズとケトオキシランとの反応ではオキシラン環を2個有する生成物が得られた。これらの研究結果をまとめ、現在投稿準備中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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