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イオン伝導性高分子超薄膜の作製と分子素子の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05855148
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関上智大学

研究代表者

陸川 政弘  上智大学, 理工学部, 助手 (10245798)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードイオン伝導性 / ポリ(エチレングリコール) / ラングミュアー・ブロジェット膜 / ステアリン酸 / ポリ(3_-ヘキシルチオフェン) / 電子伝導性 / センサー / ドープ
研究概要

イオン伝導性高分子超薄膜の作製をラングミュアー・ブロジェット法(LB法)により試み、その膜構造解析とイオン伝導性等の電気特性について検討し、次の結果を得た。
ポリ(エチレングリコール)/長鎖脂肪酸混合LB膜の作製と物性
(1)重量平均分子量約1万のポリ(エチレングリコール)とステアリン酸とをモル比1:1から10:1の割合で混合したLB膜の作製が可能であった。
(2)ポリ(エチレングリコール)組成が増加すると膜の親水性が強まり、Y型から比較的安定なZ型の積層膜が得られた。
(3)膜構造をX線回析、反射吸収赤外分光法、偏向可視紫外分光法により解析した。膜中のステアリン酸分子は、膜面に対し80°の角度を持ちほぼ垂直に配向し、ポリ(エチレングリコール)組成が増大するとその配向性は低下した。
(4)イオン伝導性をこのLB膜に持たせるために、水槽にアルカリ金属塩を加えて積層すると室温で約10^<-6>S/cmのイオン伝導性を示した。また、積層後に再度アルカリ金属塩を含む有機溶媒中でイオンドープすることが可能であった。
膜面方向と膜厚方向のイオン伝導性を比較すると膜面方向の導電率は1000倍程度高く、この膜が異方導電性を有していることがわかった。
2.ポリ(エチレングリコール)/導電性高分子/長鎖脂肪酸LB膜の作製と物性
(1)上記同様、ポリ(3_-ヘキシルチオフェン)とステアリン酸によるLB膜に、ポリ(エチレングリコール)を混合することが可能であった。
(2)イオン伝導性挙動等は、上記の系とほぼ同様であった。
(3)ポリ(3_-ヘキシルチオフェン)をドープして電子伝導性薄膜にすると、ポリ(エチレングリコール)への水分、アルカリ金属イオンの吸着により、その電子伝導性が変化することがわかった。現在、この性質を利用したセンサーの研究を進めている。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Rikukawa: "Manipulation of Multicomponent Langmuir-Blodgett Films of Electrically Conductive Polymers:Polypyrrole and Poly(3_-hexylthiophene)" Journal of Macromolecular Science-Pure and Applied Chemistry. A31. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

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