• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

遺伝的組換えウイルス殺虫剤の安全性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05856007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関理化学研究所

研究代表者

永峰 俊弘  理化学研究所, 昆虫生態制御研究室, 研究員 (90237553)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードウイルス殺虫剤 / バキュロウイルス / 昆虫細胞
研究概要

遺伝的組換えウイルス殺虫剤のモデル実験として、ポリヘドリン遺伝子をクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)遺伝子に置換した組換えAutographa californica核多角対病ウイルスを作製した。この組換えウイルスをSpodoptera frugiperda細胞に接種したところ、接種後24時間には高いCAT活性が認められた。4種の鱗翅目昆虫、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、カイコ(Bombyx mori)、ヨトウ(Mamestra brassicae)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)に組換えウイルスを接種した場合、いずれの種においてもウイルス由来のCAT活性が認められ、CATアッセイにより容易に組換えウイルスが検出できることを確認した。
また、環境への残留や拡散の少ない組換えウイルス殺虫剤を創製するため、宿主である培養細胞に予め多角体蛋白質遺伝子を導入することによって、多角体蛋白質遺伝子が欠損した組換えウイルスを、多角体に包埋することを試みた。
組換えウイルスには上述のウイルスを使用し、導入プラスミドには、多角体蛋白質遺伝子の全長を含んでいるプラスミド、pAcEIを用いた。選択マーカーとして、ネオマイシン耐性遺伝子のコード領域が、それぞれショウジョウバエの熱ショックプロモーターあるいはトランスポゾンcopiaのLTRに接続されたプラスミド、pUChsneoあるいはpUCcneo-2を用いた。Spodoptera frugiperda細胞にpAcEIとpUChsneoあるいはpUCcneo-2をDNA-りん酸カルシウム共沈法によって共導入し、抗生物質G-418を含む培養液で選択した後、組換えウイルスによる感染実験を行った。
形質転換細胞がpUChsneoにより3株、pUCcneo-2により3株得られたが、いずれの細胞株に組換えウイルスを感染させても、多角体の形成は認められなかった。現在はその原因について検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tosihiro Nagamine: "Expression of a foreign gone in four species of lepidoptarcus irsocts using a baculovirus vector" 日本農薬学会誌. 19. 33-38 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi